赤ら顔は「酒さ」かも?原因・セルフケアNG例・レーザー治療の適応を徹底解説|ななほしクリニック|初芝駅の形成外科・皮膚科・婦人科・美容皮膚科

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赤ら顔は「酒さ」かも?原因・セルフケアNG例・レーザー治療の適応を徹底解説

赤ら顔は「酒さ」かも?原因・セルフケアNG例・レーザー治療の適応を徹底解説|ななほしクリニック|初芝駅の形成外科・皮膚科・婦人科・美容皮膚科

赤ら顔が気になる方へ

顔の赤みやほてりが気になる・・・そんなお悩みを抱えていませんか。

鏡を見るたびに気になる頬の赤み、人と会うときに気になる顔のほてり。化粧で隠そうとしても、なかなかうまくいかない。そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか。

実は、その赤ら顔は「酒さ(しゅさ)」という皮膚疾患かもしれません。

酒さは、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できる疾患です。しかし、原因や症状のタイプによって治療法が異なるため、まずは正しい知識を持つことが大切です。

この記事では、形成外科専門医として多くの患者さまを診てきた経験をもとに、酒さの症状や原因、治療法について詳しく解説します。赤ら顔でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

酒さ(しゅさ)とは?赤ら顔の正体

酒さは、顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患です。

主に30~50歳代の女性に多く見られ、特に色白の方に発症しやすい傾向があります。世界的には大人の5.5%が酒さを抱えているとされ、欧州系の白人では10%にも上ります。

酒さの特徴的な症状は、顔面の眉間・鼻・頬・顎などに現れる赤みです。慢性に経過し、痒みは通常ありません。

酒さの4つのタイプ

酒さは症状によって、以下の4つのタイプに分類されます。

紅斑血管拡張型は、顔が赤くなるタイプです。急に顔が赤くなる「フラッシング」という症状が出る方もいれば、持続的に赤ら顔が続く方もいます。細かい血管が網目状に見える血管拡張タイプもこれに含まれます。

丘疹膿疱型は、赤みに加えてニキビのような赤いブツブツができるタイプです。このタイプは保険診療で治療しやすい特徴があります。

鼻瘤(びりゅう)は、鼻先に凹凸ができ、コブ状に盛り上がるタイプです。比較的まれな症状で、主に男性に見られます。

眼型は、眼球結膜が赤くなるタイプで、欧米に多く見られます。目の充血や異物感、乾燥感などの症状が現れることがあります。

大部分の方は紅斑血管拡張型だけか、丘疹膿疱を伴った紅斑血管拡張型に分類されます。

酒さの原因と悪化要因

酒さの根本的な原因は、まだ完全には解明されていません。

しかし、血管拡張には日光曝露や輻射熱などによる血管反応の異常、炎症には自然免疫やアクネ菌・ニキビダニなどの感染が悪化因子として考えられています。

酒さを悪化させる主な要因

紫外線は、酒さを悪化させる大きな要因です。真夏に日焼けをして顔が真っ赤になり、その後赤みが引かずに酒さとなったという方も多くいらっしゃいます。

温度差も注意が必要です。急に暑いところに行ったり、寒いところに行ったりを繰り返すと、酒さが悪化することがあります。お風呂の温度にも気をつけましょう。

食べ物では、刺激物(熱い食べ物、辛い食べ物)、シナモン、お酒、コーヒーなどが悪化要因となります。

ステロイドの使用も、一部の方では酒さの発症・悪化につながることがあります。アトピーやかぶれにステロイドを使用した際に、酒さが発症してしまう方もいます。これは体質的な要因もあると言われています。

その他、激しい運動や精神的なストレス、月経周期のホルモン変動、季節の変わり目なども悪化要因となり得ます。

やってはいけないセルフケア

酒さの症状を改善しようと、自己流のケアを行っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、間違ったセルフケアは症状を悪化させる可能性があります。ここでは、やってはいけないセルフケアについて解説します。

冷やすのは逆効果?

赤ら顔の症状に対して冷やす方もいますが、注意が必要です。

一時的には症状を和らげることができますが、急激な温度変化は血管を刺激し、逆に症状を悪化させることがあります。肌に負担をかけずに、適切な保湿を心掛けましょう。

刺激の強いスキンケア製品

酒さの方の肌は非常に敏感な状態です。

ステロイド入りの製品は避けるべきです。また、アルコールや香料、界面活性剤などの刺激性の高い成分も避け、肌に優しい製品を選ぶのが良いでしょう。

極力、肌に刺激を与えないような製品を選ぶことが重要です。

長風呂・サウナ・ホットヨガ

熱いお湯に長時間浸かることや、サウナ、ホットヨガなどは、体温を急上昇させるため酒さの症状を悪化させる原因になります。

30℃前後のぬるま湯で優しく洗顔し、入浴時間も短めにすることをおすすめします。

家庭でできる正しいケア方法

酒さの改善には、まず悪化要因を避けることが重要です。

ここでは、家庭でできる正しいケア方法について詳しく解説します。

紫外線対策の徹底

日光と紫外線は酒さの症状を悪化させる原因になります。

日差しや紫外線が強い日の外出を極力控えるか、日傘や帽子で顔を守りましょう。室内にも窓から紫外線が入ってくるので、紫外線をカットするカーテンなどで対策することも有効です。

適切な保湿ケア

酒さの改善には、適切な保湿ケアが重要です。

乾燥した肌は症状を悪化させる要因となりますので、保湿剤を使用して肌をしっかりと保湿しましょう。特に紅斑血管拡張型の顔が火照るだけのタイプの方は、治療だけではなく、家でのスキンケアも大切です。

30℃前後のぬるま湯で優しく洗顔し、刺激の少ない保湿剤で十分な保湿を行ってください。

生活習慣の見直し

アルコールを摂取すると血管が拡張し、酒さの症状を悪化させる原因になります。少量であれば血管の拡張は一時的ですが、飲みすぎは禁物です。

熱い食べ物は顔がほてりやすくなり、香辛料の刺激も症状を悪化させます。食べ物の温度を少し冷ましてから食べるようにし、香辛料を多く使った料理は控えめにしましょう。

激しい運動は体温を急上昇させるため、酒さの症状を悪化させる原因になります。急激に体温を上げないよう、はじめに軽い運動から始めるようにしましょう。

医療機関での治療法

酒さは、症状によって適した治療法が異なります。

早期の治療開始により、症状の進行を抑制し改善を促進できます。自己判断での治療は症状悪化のリスクがあるため、皮膚科専門医の診断を受けることが大切です。

保険診療での治療

外用薬として、メトロニダゾール(ロゼックスゲル)が日本で唯一酒さに適応があります。抗炎症作用や免疫抑制作用により皮膚の炎症を抑える働きが期待できます。ただし、肌荒れや刺激性皮膚炎を起こしやすいので、最初から使うのはお勧めしません。

内服薬では、酒さの皮膚炎症が強い場合に、テトラサイクリン系の内服抗菌薬が使われます。ドキシサイクリン(ビブラマイシン)などが有効で、炎症を抑制し膿疱の改善に効果的です。

また、赤みやほてりなどに対して、漢方薬が補助的に使われる場合もあります。清上防風湯、桂枝茯苓丸、十味敗毒湯、黄連解毒湯などが使用されます。

自費診療での治療

保険適用はありませんが、海外で使用されている治療薬として、アゼライン酸外用薬(AZAクリア)があります。

アゼライン酸は皮脂の分泌を抑える働きや、抗炎症作用、抗菌作用などの幅広い働きが期待できます。

レーザー治療(光治療)の効果と適応

紅斑血管拡張型の酒さに対して、光治療(IPL)が有効な場合があります。

ここでは、光治療の種類や効果、適応について詳しく解説します。

ノーリス(Nordlys)とは

ノーリス(Nordlys)は、**IPL(Intense Pulsed Light)**という特殊な光を用いる治療機器で、赤み(血管)や色むら(色素)などをターゲットにした治療に使用されます。

ななほしクリニックでは、Nordlysのアプリケーター(例:PR530、VL555)を用いて、症状に合わせた照射を行います。

赤ら顔の原因となる血管の拡張やびまん性の赤みに対しては、血液中のヘモグロビンなどをターゲットにし、血管壁へ熱を加えることで、目立つ赤みの改善を目指します。

またノーリスは、不要な波長(例:950nm以上など)をカットする仕組みにより、熱傷リスクや痛みなどの副作用軽減にも配慮された設計とされています。

治療回数と効果

ノーリス(IPL)は、繰り返しの施術で効果を実感しやすくなる治療です。

期待した効果を実感するタイミングの目安は、1~3か月に1回の頻度で施術を受けたときの3~5回です。ただし、効果には個人差があり、再発の可能性もあります。

保険適用について

光治療(IPL)は、基本的に**保険適用外(自由診療)**となります。

治療費用や効果、再発の可能性など、医師による詳しい説明を受けてから決めることが大切です。

その他の治療法

ポテンツァは、マイクロニードルと高周波を組み合わせた施術です。肌表面に微細な穴を開け、創傷治癒反応を利用して肌質改善を図ります。

IPL(光治療)も、毛細血管の広がりを小さくすることができるため、顔全体に広がる赤みを改善できる治療として期待されています。

酒さの治療期間と経過

酒さは治りづらい病気で、根気よく付き合っていく必要があります。

酒さは症状によって改善するスピードが異なります。赤みはゆるやかに改善し、症状が落ち着くまで数か月から数年の時間がかかります。

赤い盛り上がり、膿をもったぶつぶつは比較的はやくに改善が認められ、一般的に数か月で改善がみられます。

治療中にも悪化原因により一時的に症状が悪化することがありますが、治療を続けることで悪化の程度を抑えることが期待できます。症状が良くなったり悪くなったりすることがありますので、根気よく治療を続けることが大切です。

まとめ:赤ら顔でお悩みの方へ

赤ら顔の原因となる「酒さ」について、症状タイプから治療法まで解説しました。

酒さは、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できる疾患です。まずは悪化要因を避け、正しいスキンケアを行うことが大切です。

症状が進行している場合は、皮膚科での専門的な治療が必要です。内服薬、外用薬、レーザー治療など、症状に応じた治療法を選択します。

当院では、形成外科・美容皮膚科の両方からアプローチして、患者さま一人ひとりに合わせた治療を提供しております。赤ら顔でお悩みの方は、お一人で悩まず、ぜひご相談ください。

詳しい診療内容や治療方法については、ななほしクリニックの公式サイトをご覧ください。専門医が丁寧に診察し、最適な治療法をご提案いたします。

著者

久米川 真治(くめかわ しんじ) 医師
ななほしクリニック 院長

形成外科・皮膚科・美容皮膚科を専門とする医師。
保険診療から自費診療まで幅広い臨床経験を有し、形成外科専門医として、疾患の正確な診断と患者負担の少ない治療を重視した診療を行っている。

本サイトでは、医師としての臨床経験と医学的根拠に基づき、症状・治療法・注意点について、一般の方にも理解しやすい医療情報の発信を行っている。