ピル処方・ミレーナ・緊急避妊薬
ピル処方・ミレーナ・緊急避妊薬
月経痛がひどくて学校や仕事を休んだり、日常生活に支障をきたすほどひどいものを「月経困難症」といいます。 身体症状:下腹部痛、頭痛、腰痛、嘔気、脱力感など 精神的症状:イライラ、気分の落ち込みなど 保健適応の薬として使われる低用量/超低用量ピルであるLEPには、月経困難症や過多月経に対して効果があるだけでなく、そのほかのさまざまな副効果があります。 避妊目的で使用するピルであるOCは、正しく内服すると99%以上の避妊効果があり、他の避妊法よりも効果が確実であることがわかっています。
LEP(保険) | ジェミーナ |
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ヤーズ、ヤーズフレックス | |
ルナベルLD、ルナベルULD | |
OC(自費) | ラベルフィーユ(トリキュラー) |
マーベロン、ファボワール |
来院時に詳しく症状を確認して、一番合うピルを選びます。
飲み始めに、頭痛や軽い吐き気、不正出血がおこることがありますが、服用を続けると治まってきます。 重篤な副作用として、静脈血栓塞栓症や虚血性脳卒中の発症リスクが高くなると言われています。(1万人に3-9人程度)。静脈血栓塞栓症は低用量ピルの内服開始後3か月以内が最も多いことのほか、また喫煙により血栓の発症リスクが高まるため、35歳以上で1日15本以上の喫煙がある方にはピルは処方できません。
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旅行、試験、スポーツ等イベントがある時、中用量ピルを用いて、次回の月経を移動することができます。月経を移動する場合、「早める方法」、「遅らせる方法」があります。 また、アスリートにもピルはドーピング薬ではありませんので、使用することが可能です。
月経開始日より5日以内からプラノバールを1日1錠(夕食後)10~14日間服用します。服用終了日から3~5日後に早めのやや少ない月経が発来します。遅らせる方法より成功率がやや低くなりますが、月経を避けたい時期にピルを服用しなくて済みます。
次回の月経開始予定日の約7日前からプラノバールを1日1錠(夕食後)服用開始し、イベント終了日まで服用を続けます。イベントの最中に服用する必要がありますが、早める方法よりも成功率がやや高くなります。
人によってはピルの内服により、吐き気、頭痛、眠気や倦怠感などの症状がでる場合があり、日数に余裕がある場合は、月経を早める方法をお勧めします。
費用 | 2200円(税込み、自費)、初診代は別途必要 |
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コスト | 44000円(税込み) |
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子宮内にいれる器具で黄体ホルモンが付加されていて、5年ほど継続的に放出し、子宮内膜を薄い状態で維持することで、月経困難症・過多月経が改善し、避妊効果も非常に高いです。毎日内服が必要な経口のピルよりも費用対効果が高いです。妊娠希望であれば、ミレーナを抜去することで元の状態に戻ります。 低用量ピルを服用できない方(血栓症のリスクが高くなる40歳以上の方・喫煙している・肥満体型)でも安心して使用することができます。 また、月経困難症や過多月経の改善にも有効性が認められています。
抜去費用 | 11000円 |
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入れ替え費用 | 5500円 |
ミレーナ挿入前に、子宮、卵巣に異常がないかのエコー検査、子宮がん検診、性感染症検査が必要になります。装着後しばらくは月経以外の出血が続くことがありますが、3~6か月で出血は治まります。
月経開始から7日以内に挿入します。産後は4週間以降であれば挿入は可能ですが、受診時に相談します 挿入後は1か月、3か月、6か月、12か月毎でエコーにて位置の確認を行います。
緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊を行わなかった場合や、避妊が失敗した場合に、望まない妊娠を防ぐために使用される薬です。通常の避妊方法とは異なり、性行為後に使用され、避妊の「緊急措置」として使用します。
緊急避妊薬は、排卵の抑制、受精の防止、または受精卵の子宮内着床の阻止によって、妊娠を防ぎます。緊急避妊薬は、排卵後の早期に効果を発揮するため、早ければ早いほど高い効果が期待できます。
緊急避妊薬には大きく分けて2つの種類があります。
料金 | 9800円 (税込み、服薬指導、薬代、初診料込み) |
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一般的に使用される緊急避妊薬で、性行為後72時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待されます。
料金 | 5700円 |
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性交後72時間以内に2錠、12時間後に2錠、合計2回内服
レボノルゲストレル錠の方が避妊効果は高く、吐き気が少なく、服用しやすいです。また、性交から時間が経っている場合や排卵日が近い時はプラノバールの失敗率は上がります。費用的に問題がなければレボノルゲストレルをお勧めします。 未成年(学生)でも保護者の同意や同伴は必要ありません。自費診療のため保険証は不要です。