
「弾性ストッキングを勧められたけど、どれを選べばいいのかわからない」「サイズが合っているのか不安」——そんなお悩みをお持ちではありませんか。
リンパ浮腫の治療において、弾性ストッキングの選び方ひとつで日常生活の快適さが大きく変わります。大阪府堺市東区のななほしクリニックでは、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医・弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターである院長が、患者さまひとりひとりに寄り添った丁寧なご説明と治療を行っています。
この記事では、弾性ストッキングの種類・圧迫圧・サイズの選び方から正しい使い方・注意点まで、わかりやすく解説します。
- 弾性ストッキングの種類と圧迫圧の違いがわかる
- 自分に合ったサイズ・タイプの選び方がわかる
- 正しい履き方・日常生活での注意点がわかる
- ▸ リンパ浮腫と弾性ストッキング、こんなお悩みありませんか?
- ◦ 「むくみがひどくて靴が履けない」日常生活への影響
- ◦ よくある誤解:「きついほど効果がある」は本当?
- ▸ なぜ弾性ストッキングがリンパ浮腫に必要なのか
- ◦ リンパ浮腫の仕組みをやさしく解説
- ◦ 圧迫療法がむくみを改善するメカニズム
- ▸ 弾性ストッキングの種類と圧迫圧の選び方
- ◦ タイプ別の特徴
- ◦ 圧迫圧(クラス)の選び方
- ▸ 正しいサイズの測り方と履き方のポイント
- ◦ 採寸の基本:どこをどう測るか
- ◦ 正しい履き方・脱ぎ方のコツ
- ▸ ななほしクリニックのリンパ浮腫へのこだわり
- ▸ よくあるご質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 監修医師プロフィール
リンパ浮腫と弾性ストッキング、こんなお悩みありませんか?

「むくみがひどくて靴が履けない」日常生活への影響
リンパ浮腫は、手術や外傷、がん治療などによってリンパ管やリンパ節が損傷し、リンパ液が正常に流れなくなって体内に滞留することで、手足や体の一部にむくみが生じる疾患です。進行すると靴や衣服が入らなくなったり、重だるさで歩くのがつらくなったりと、日常生活への影響が少なくありません。がんの治療後にリンパ節を切除した方や、先天性のリンパ管の異常がある方など、さまざまな背景を持つ患者さまが抱えるお悩みです。
「弾性ストッキングを処方されたけれど、どれが自分に合っているのかわからない」「市販品と医療用の違いは何?」という声はとても多く聞かれます。実際、弾性ストッキングは種類・圧迫圧・サイズが豊富なため、正しい知識なく選ぶと効果が得られにくいだけでなく、皮膚トラブルなどにつながる場合もあります。
よくある誤解:「きついほど効果がある」は本当?
弾性ストッキングについてよくある誤解のひとつが、「圧迫が強ければ強いほどむくみに効く」というものです。しかし圧迫圧が強すぎると血流障害や皮膚トラブルを引き起こすリスクがあり、個人の状態に合った圧迫圧を医師・医療スタッフと相談して選ぶことが重要です。自己判断での選択はおすすめできません。
また、「一度履けばずっと同じものでよい」と思っている方も多いですが、体型の変化や症状の進行・改善に応じて定期的に見直しが必要です。ご自身の状態にしっかり向き合い、専門家のサポートを受けながら管理していくことが大切です。
なぜ弾性ストッキングがリンパ浮腫に必要なのか
リンパ浮腫の仕組みをやさしく解説
リンパ管は、組織液(リンパ液)を回収して静脈へ戻す役割を担っています。この流れが何らかの原因でうまくいかなくなると、リンパ液が組織にたまり、むくみとなって現れます。リンパ浮腫は発症すると完治は難しいものの、症状に早く気付き、適切なケアを続けることで悪化を防ぐことが可能とされています。
リンパ浮腫の治療は、生活習慣の改善・スキンケア・圧迫療法・手術など、多角的なアプローチを必要とします。弾性ストッキングは、その中心となる圧迫療法の道具です。当院ではセラピストによるリンパドレナージのほか、空気圧式リンパ流促進装置(リミティ)も導入しています(リミティを使用したリンパドレナージは自費診療となります)。
圧迫療法がむくみを改善するメカニズム
弾性ストッキングは皮膚の外側から適度な圧力をかけることで、たまったリンパ液を中枢方向(体の中心側)へと押し流す補助をします。この圧力は足首(遠位部)がもっとも強く、膝・太ももに向かうにつれて弱くなる「段階的圧迫」の設計になっており、リンパの流れを自然な方向へ促します。
リンパドレナージなどで一度流れをよくした後も、圧迫をやめてしまうとリンパ液が再びたまりやすくなります。弾性ストッキングを着用することで日中の活動中もリンパ液の再貯留を抑え、むくみの進行を防ぐ効果が期待できます(個人差があります)。
歩く・足を動かすといった動作の際、ふくらはぎなどの筋肉が収縮・弛緩を繰り返します。このとき弾性ストッキングの圧力と組み合わさることで、筋肉ポンプ作用が高まりリンパや静脈血の環流が促進されます。適度な運動と弾性ストッキングの組み合わせが推奨されるのはこのためです。
弾性ストッキングの種類と圧迫圧の選び方

タイプ別の特徴:ハイソックス・ストッキング・パンティストッキング
弾性ストッキングにはいくつかのタイプがあり、むくみが出ている部位に合わせて選ぶことが基本です。足首から膝下のむくみには「ハイソックスタイプ」、膝上まで及ぶ場合は「ストッキングタイプ」、鼠径部(そけいぶ)付近までカバーしたい場合は「パンティストッキングタイプ」が選択肢となります。症状の範囲・程度に応じて、医師と相談しながら適切なタイプを選びましょう。
✅ 医療用弾性ストッキングの主な特徴
- 医師が必要と認めた場合、保険適用の対象となります(条件あり)
- 段階的圧迫設計で治療効果が期待できる
- サイズ・圧迫圧のバリエーションが豊富
- 素材・耐久性が高く継続使用に向いている
⚠️ 使用時に気をつけたい点
- 正しく採寸・フィッティングしないと効果が出にくい
- 着脱に慣れるまで時間がかかることがある
- 皮膚が弱い方は摩擦・蒸れによるトラブルに注意が必要
- 定期的な洗濯・交換が必要(目安は半年〜1年・個人差あり)
圧迫圧(クラス)の選び方
弾性ストッキングの圧迫圧は「mmHg(ミリメートル水銀柱)」という単位で表され、一般的にクラスⅠ〜Ⅳに分類されます。数値が大きいほど圧迫が強くなります。リンパ浮腫の維持期(症状が落ち着いている時期)には比較的強めの圧が選ばれることもありますが、必ず医師が個々の状態を診たうえで圧迫圧を決定します。自己判断で強い圧のものを選ぶことは避けてください。
⚠ ご注意ください
動脈硬化・末梢動脈疾患・深部静脈血栓症などの疾患をお持ちの方は、弾性ストッキングの使用が禁忌となる場合があります。必ず事前に医師へご相談ください。また、糖尿病や皮膚疾患をお持ちの方も、医師の指示に従って使用することが大切です。着用中に赤み・傷・かゆみ・しびれなどが生じた場合は、使用を中止してご相談ください。
正しいサイズの測り方と履き方のポイント
採寸の基本:どこをどう測るか
弾性ストッキングの効果を十分に得るには、正確なサイズ採寸が非常に重要です。採寸は朝起きてすぐ(むくみが少ない状態)に行うのが理想的です。測定する箇所はタイプによって異なりますが、一般的には以下の部位を計測します(個人差があります)。
①足首の最も細い部分の周囲径、②ふくらはぎの最も太い部分の周囲径、③膝下の周囲径(ストッキングタイプの場合はさらに太ももの周囲径)、④かかとから膝裏までの長さ。これらの数値をもとにメーカー別のサイズ表と照らし合わせますが、あくまでひとつの目安として参考にしながら、できれば専門スタッフによるフィッティングを受けることをおすすめします。
正しい履き方・脱ぎ方のコツ
弾性ストッキングは通常の靴下に比べてしっかりした作りのため、特に朝は慣れるまで着脱に時間がかかることがあります。以下のポイントを意識してみてください。
①履く前に専用のゴム手袋を使うと滑りにくく引っ張りやすくなります。②「ドーナツ形」に折り返してから足先に通し、少しずつ伸ばしていくとしわなく履きやすくなります。③脱ぐ際は外側に折り返しながらゆっくり下ろします。市販のストッキングエイド(着脱補助器具)を活用すると、手や腰に負担がかかりにくく便利です。④しわが残ったまま長時間着用すると皮膚トラブルの原因になりますので、着用後は丁寧にのばして整えてください。
弾性ストッキングは基本的に日中の活動時に着用し、就寝中は脱ぐことが多いですが、医師の指示に従ってください。洗濯は手洗いか洗濯ネットに入れた弱水流で行い、乾燥機は避けます。長期間使用すると弾性(伸縮力)が低下するため、定期的な交換が大切です(目安は半年〜1年程度・個人差があります)。皮膚の状態を毎日チェックし、赤みや傷・かゆみが出た場合はすぐにご相談ください。
ななほしクリニックのリンパ浮腫へのこだわり
大阪府堺市東区に位置するななほしクリニックは、南海高野線「初芝駅」前のクリニックモール「メディカルスクエア初芝駅前」2階にあります。院長の久米川真治は、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医として、リンパ管静脈吻合術(LVA)をはじめとする手術から保存的治療まで幅広い選択肢をご提案できる体制を整えています。
- 専門医による診療・手術——日本形成外科学会専門医、リンパ浮腫保険診療医が診療をいたします。院長は弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターの資格も有しており、圧迫療法についてもご相談いただけます。
- リンパ浮腫の日帰り手術に対応——新たなリンパの流れを作りむくみの軽減を目指すリンパ管静脈吻合術(LVA)を、日帰りで行っております。
- 精密な治療のための機器導入——手術は手術用顕微鏡を用いて行い、リンパ管の状態を詳細に診断するため高周波エコーを導入しています。
- 安心のアフターフォロー——手術後のフォローアップや圧迫療法、空気圧式リンパ流促進装置を使用したリンパドレナージ(リミティ)などのリハビリテーションもスムーズに受けていただけます。
- 婦人科は女性医師が担当——女性専用の待合室を設け、女性医師のみの診察を行っています。婦人科がん治療後のむくみなど、デリケートなお悩みも安心してご相談いただけます。
- 痛みなどの不安に対応——手術やレーザーなどの痛みが不安な場合は、笑気麻酔を併用します。
⚕ 院長コメント
専門はリンパ浮腫の治療ですが、急性疾患や慢性疾患を問わず、子どもからお年寄りまで、すべての患者さまの生活の質を向上させるお手伝いをしたいと考えております。弾性ストッキングの選び方ひとつをとっても、「どれでも同じ」ではなく、お一人おひとりの状態・生活スタイルに合わせた選択が大切です。ひとりで悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。
ななほしクリニック 院長 久米川 真治
よくあるご質問(FAQ)
Q. 弾性ストッキングは保険が使えますか?
リンパ浮腫の治療は保険適応の治療です。弾性着衣の購入は6か月ごとに保険適応の範囲となり、定期健診や手術も保険適応内です(一定の条件・上限があります)。詳細はご来院の際に担当医師へご確認ください。
Q. 市販の弾性ストッキングと医療用の違いは何ですか?
市販品は一般的に圧迫圧が弱めに設定されており、むくみ予防や疲労軽減を目的としたものが多いです。一方、医療用弾性ストッキングはリンパ浮腫・静脈疾患などの治療を目的として設計されており、圧迫圧・サイズ・素材のバリエーションが豊富です。症状がある場合は自己判断で市販品を選ぶのではなく、まずご相談いただくことをおすすめします。
Q. マッサージ(リンパドレナージ)は効果がありますか?
セラピストによるリンパドレナージは効果的とされています。ただしご自身で行うのはなかなか難しいため、適切な弾性着衣を着用することが重要になります。当院ではリンパ浮腫治療器(リミティ)も導入しておりますが、こちらを使用した施術は自費診療となります。
Q. リンパ浮腫の手術と保存療法、どちらが向いていますか?
どちらが適しているかは、リンパ浮腫の原因・進行度・患者さまの全身状態・生活環境などによって異なります。当院では、保存療法(弾性ストッキングによる圧迫療法・リンパドレナージなど)と外科的治療(リンパ管静脈吻合術など)を組み合わせた選択肢をご提案しており、丁寧な診察のうえで方針をご説明いたします。まずはお気軽にご相談ください。
📋 この記事のまとめ
- 弾性ストッキングはリンパ浮腫の圧迫療法の中心的な役割を担い、正しい種類・圧迫圧・サイズ選びが重要です
- 「強ければ強いほど効果がある」は誤解。医師と相談して自分の状態に合った圧を選ぶことが大切です
- 採寸は朝一番(むくみが少ない時間)が理想。専門スタッフによるフィッティングを受けることをおすすめします
- 正しい履き方・洗濯・定期交換で圧迫効果を保ち、皮膚トラブルを防ぎましょう(個人差があります)
- ななほしクリニック(堺市東区・初芝駅前)では、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医による診察、リンパ管静脈吻合術(日帰り手術)などのサポートを行っています
リンパ浮腫・弾性ストッキングのことなら
ななほしクリニックへご相談ください
大阪府堺市東区・初芝駅前。日本形成外科学会専門医(医学博士)による丁寧な診察で、あなたに合った治療・ケア方法をご提案します。WEB予約・お電話どちらでもお気軽にどうぞ。
【形成外科・皮膚科/予約優先制】9:00〜12:00 / 13:00〜16:00(手術のみ) / 16:00〜19:00
※水曜・土曜の16:00〜19:00は休診 休診日:日曜・祝日 ※受付終了は診療時間の30分前まで
〒599-8114 大阪府堺市東区日置荘西町4-35-10 メディカルスクエア初芝駅前203
監修医師プロフィール
久米川 真治(院長)
経歴
2015年3月
和歌山県立医科大学医学部 卒業
2015年4月
和歌山県立医科大学付属病院
2017年4月
和歌山県立医科大学形成外科 学内助教
2022年7月
和歌山県立医科大学形成外科 助教
2023年3月
医学博士 取得
資格・所属学会:資格、日本形成外科学会専門医、臨床研修指導医(厚生労働省)、医学博士、リンパ浮腫保険診療医、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター、日本形成外科学会、日本フットケア・足病医学会、日本リンパ浮腫治療学会、日本リンパ浮腫学会、日本美容皮膚科学会
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。






