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「むくみがなかなか引かない」「リンパ浮腫の治療法を調べているけれど、手術と聞くと不安…」——そんな思いを抱えている方は少なくありません。リンパ管静脈吻合術(LVA)は、リンパ浮腫の症状改善を目指す外科的治療法のひとつです。
大阪府堺市東区のななほしクリニックでは、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医である院長・久米川真治のもと、日帰りでのリンパ管静脈吻合術に対応しております。この記事では「リンパ管静脈吻合術とは何か」をわかりやすくご説明し、治療の流れや注意点まで丁寧に解説します。
- リンパ管静脈吻合術(LVA)の仕組みと目的がわかる
- 手術の流れ・対象となる方・注意点がわかる
- ななほしクリニックのリンパ浮腫治療へのこだわりがわかる
リンパ浮腫とは?まずは基本をおさえよう

リンパ管静脈吻合術を正しく理解するために、まずはリンパ浮腫の基本的な仕組みからお伝えします。
リンパ液は体内の老廃物や余分な水分を回収し、静脈へと運ぶ役割を担っています。しかし、がんの手術後のリンパ節郭清や放射線治療、外傷、感染症などによってリンパ管やリンパ節が損傷すると、リンパ液が正常に流れなくなり体内に滞留してしまうことがあります。その結果、手や足、またはその他の部位にむくみが生じます。これがリンパ浮腫です。
リンパ浮腫は初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、放置すると徐々に症状が悪化し、皮膚の硬化や感染症(蜂窩織炎)を繰り返すリスクが高まります。早期の診断と適切な治療が重要であり、生活習慣の改善・スキンケア・圧迫療法・手術など多角的なアプローチが必要とされています。
リンパ浮腫になりやすいのはどんな方?
リンパ浮腫は特定の方に起こりやすい傾向があります。特に以下のような背景をお持ちの方は、発症リスクが高いとされています(個人差があります)。
乳がん・子宮がん・卵巣がん・前立腺がんなどの手術でリンパ節を切除した場合、リンパ液の流れが途絶え、上肢や下肢のむくみが生じることがあります。乳がん術後の腕のむくみ、婦人科がん術後の足のむくみが代表的です。
リンパ節やその周辺への放射線治療は、リンパ管に損傷を与えることがあります。手術との組み合わせで行われることが多いため、術後のリンパ浮腫リスクがさらに高まる場合があります。
生まれつきリンパ管の発育に問題がある場合にも、リンパ浮腫が発症することがあります。これを原発性リンパ浮腫と呼び、続発性(がん治療後など)のリンパ浮腫とは原因が異なります。なお、原発性リンパ浮腫は遺伝との関連が報告されています。
むくみの「よくある誤解」とは?
「むくみは疲れや塩分の摂りすぎで起こるもの」というイメージをお持ちの方も多いのですが、リンパ浮腫によるむくみは一般的なむくみとは性質が異なります。リンパ浮腫は生活習慣の改善だけでは解消しにくく、適切な診断と治療が重要です。「なんとなくむくんでいる」と感じている方も、一度ご相談されることをおすすめします。
リンパ管静脈吻合術(LVA)とはどんな手術?
リンパ管静脈吻合術(LVA:Lymphaticovenular Anastomosis)とは、詰まったリンパ管を皮膚直下の静脈につなぎ合わせ、新たなリンパ液の流れ道をつくる外科的手術です。
リンパ液が流れなくなった部分の「出口」を作ることで、滞ったリンパ液が静脈に流れ込めるようになり、むくみの軽減が期待できます。リンパ管や静脈は非常に細いため、手術用の顕微鏡を用いて高倍率に拡大しながら、精密につなぎ合わせます。
リンパ管静脈吻合術の特徴
| 手術の目的 | 詰まったリンパ管に代わる新しいリンパ液の流路を作り、むくみの軽減を目指す |
|---|---|
| 使用技術 | 手術用顕微鏡を用いた精密な吻合/高周波エコーによるリンパ管の質的診断 |
| 切開の大きさ | 1カ所あたり横に2〜3cm程度(原則として溶ける糸を使用するため抜糸は不要です) |
| 吻合する箇所の目安 | 下肢リンパ浮腫で2〜4箇所(両側)、上肢リンパ浮腫で1〜2箇所(状態により異なります) |
| 麻酔 | 局所麻酔(笑気麻酔の併用に対応) |
| 手術時間の目安 | 約2〜3時間(個人差があります) |
| 入院の有無 | 日帰り手術に対応(当院の場合) |
| 保険適用 | 保険診療の対象です(費用は手術の箇所により異なります) |
LVAで期待できる効果とは
リンパ管静脈吻合術によって期待できる主な効果として、以下が挙げられます。なお、効果には個人差があり、症状の程度や病期によって異なります。
✅ 期待できること
- 手足のむくみの軽減
- 皮膚の張りや硬さの改善
- 蜂窩織炎などの感染リスクの低減
- 圧迫療法にともなう負担の軽減
- 日常生活の動作がしやすくなる
⚠️ 注意しておきたいこと
- 効果には個人差があります
- 手術後もセルフケアの継続が重要です
- 経過により複数回の手術が必要な場合があります
- 術後の経過観察・定期検診が必要です
- すべての症状が改善するわけではありません
手術はどのように行われる?治療の流れを解説

「手術と聞くと怖い」と感じる方も多いと思いますが、リンパ管静脈吻合術は局所麻酔で行える身体への負担が比較的少ない手術です。当院では日帰りで対応しており、入院の必要がありません。以下に、診察から手術後までの一般的な流れをご説明します。
事前にご予約のうえご来院ください(WEB予約をおすすめしております)。医師が視診と触診を行い、むくみの程度や皮膚の状態を確認します。当院では、高周波エコーを用いたリンパ管の質的診断を実施しています。
必要に応じて造影検査などの追加検査を行い、リンパの流れや異常部位を詳しく評価します。CT検査・MRI検査が必要な場合には、提携クリニックにて受けていただきます。診断の結果、手術の適応と判断した場合は手術をご案内し、内容や注意点を詳しくご説明したうえで手術日を決めます。
局所麻酔(笑気麻酔の併用可)を行い、顕微鏡を使ってリンパ管と静脈を丁寧につなぎ合わせます。切開は1カ所あたり横に2〜3cm程度で、原則として溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。手術時間の目安は約2〜3時間です(個人差があります)。ご希望があれば、手術中のモニターを見ながら説明を受けることも可能です。
術後はリカバリー室でお休みいただくこともできますが、リカバリーなしで帰宅される方も多くいらっしゃいます。その後は定期検診で、むくみの状態や傷の回復を確認します。圧迫療法や、空気圧式リンパ流促進装置を使用したリンパドレナージなどのリハビリテーションも受けていただけます。
⚠ ご注意ください
リンパ管静脈吻合術はすべての方に適応となるわけではありません。リンパ浮腫の進行度・原因・全身状態などによって適応の可否が異なりますので、まずは診察・検査による正確な診断が必要です。
【リスク・副作用】もともと腫れが強い方は、術後にリンパ液がじわじわと出る場合があります(通常1〜2日程度で止まります)。また、術後の傷が治りにくい、創が開くなどの小さな合併症が生じる可能性があります。術後は創部感染の予防のため抗生剤を内服していただきます。
リンパ管静脈吻合術の対象となる方・注意点
リンパ管静脈吻合術は、リンパ浮腫のすべての方に行うものではなく、適応となる条件やタイミングがあります。ここでは、手術の対象となりやすい方の特徴と、事前に知っておいていただきたい注意点をまとめます。
手術の適応となりやすい方の特徴
一般的に、以下のような状態の方が手術の適応となりやすいとされています。ただし、最終的な判断は診察・検査の結果によります。
- がん治療後(乳がん・婦人科がんなど)に手足のむくみが続いている方
- 圧迫療法やリンパドレナージでの改善が不十分な方
- リンパ浮腫の早期〜中期段階(線維化が進む前)の方
- 皮膚の感染症(蜂窩織炎)を繰り返している方
- 日常生活の動作に支障を感じている方
なお、重症のリンパ浮腫の場合も、安全性や効果を確認しながら数回に分けて手術を行うことがあります。手術前に入院施設での集中排液療法を行う場合もありますので、まずはご相談ください。
術前・術後に大切なこと
【術前】感染症(蜂窩織炎)が活動期の場合は、状態が落ち着いてから手術を検討します。服用中のお薬(抗凝固薬など)がある場合は必ず事前にご相談ください。
【術後】手術当日から歩いて帰宅できますが、当日の運転は控えていただきます。翌日に問題がなければ座り仕事や軽作業は翌々日から、重労働は1週間後から復帰していただけます(作業内容によりますのでご相談ください)。また、手術の翌日から弾性着衣の着用を継続していただきます。
【長期管理】リンパ管静脈吻合術は「むくみを完全に消す」ものではなく、むくみの軽減・進行抑制を目指す治療です。手術をしたら治療が終わるわけではなく、術後も定期的な通院とセルフケアの継続が大切です(個人差があります)。
保険適用について
リンパ浮腫の治療は保険適応の治療です。弾性着衣の購入(6か月ごと)、定期健診、手術が保険適応の範囲となります。なお、手術は手術の箇所によって費用が変わります。また、当院に導入しているリンパ浮腫治療器(リミティ)を用いたリンパドレナージは自費診療となります。詳しい条件や費用については、診察時に医師からご説明いたします。
ななほしクリニックのリンパ浮腫治療へのこだわり

堺市東区・初芝駅前のななほしクリニックでは、リンパ浮腫の治療に力を入れています。院長・久米川真治が和歌山県立医科大学形成外科での経験と医学博士の知識を活かし、一人ひとりの患者さまに丁寧に向き合う診療を大切にしています。
- 専門医による診療・手術——日本形成外科学会専門医、リンパ浮腫保険診療医が診療をいたします。安心して症状についてご相談ください。
- 日帰り手術が可能——日帰りで行えるLVA(リンパ管静脈吻合術)を行っています。入院が不要なため、身体的にも経済的にも負担が軽減されます。
- 精密な治療のための機器導入——手術用の顕微鏡で高倍率に拡大して行うほか、リンパ管の状態を詳細に診断するため高周波エコーを導入しています。
- 安心のアフターフォロー——手術後のフォローアップや圧迫療法、空気圧式リンパ流促進装置を使用したリンパドレナージ(リミティ)などのリハビリテーションもスムーズに受けていただけます。
- 痛みなどの不安に対応——手術やレーザーなどの痛みが不安な場合は、笑気麻酔を併用します。
- 婦人科は女性医師が担当——女性専用の待合室を設け、女性医師のみの診察を行っています。婦人科がん治療後のむくみのご相談にも配慮した環境です。
- 医療機関との提携——メディカルスクエア初芝駅前の近隣クリニックや総合病院との連携を強化しており、必要に応じてご紹介いたします。全身麻酔や入院をご希望の場合も、連携の総合病院へご紹介が可能です。
⚕ 院長コメント
専門はリンパ浮腫の治療ですが、急性疾患や慢性疾患を問わず、子どもからお年寄りまで、すべての患者さまの生活の質を向上させるお手伝いをしたいと考えております。一人ひとりの患者さまに対して丁寧な診療を心がけ、安心してご相談いただけるクリニックを目指してまいります。
当院では、新たなリンパの流れを作りむくみの軽減を目指すリンパ管静脈吻合術など、日帰りで手術を行っております。「むくみが続いていてつらい」「手術のことをもっと詳しく知りたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ななほしクリニック 院長 久米川 真治
よくあるご質問
Q. リンパ管静脈吻合術は痛みが強いですか?
局所麻酔を使用して行うため、手術中の強い痛みは抑えられます。全身麻酔と比べて術後の嘔気などの不快感が少ないとされています。また、緊張が強い方には笑気麻酔の併用にも対応しております。術後の痛みや違和感には個人差がありますので、気になる点は診察時にお気軽にお申し出ください。
Q. 傷あとはどのくらい残りますか?抜糸は必要ですか?
切開する範囲は1カ所あたり横に2〜3cm程度です。原則として溶ける糸を使用しているため、抜糸の必要はありません。吻合する箇所の目安は、下肢リンパ浮腫で2〜4箇所(両側)、上肢リンパ浮腫で1〜2箇所です(状態により異なります)。
Q. 手術は1回で終わりますか?再手術が必要になることはありますか?
LVA手術は、術後の経過をみながら複数回行うことがあります。次回の手術を検討される場合は、前回の手術から6か月以降をお勧めしています。術後の状態を確認するためにも、定期検診にご来院ください。
Q. 効果はいつごろから感じられますか?
効果の出方や時期には個人差があります。症状の程度や手術の内容によって異なりますので、術後は定期的に通院していただき、経過を確認しながら必要なケアを継続することが大切です。手術後の弾性着衣の着用が重要ですので、翌日から着用を行っていただきます。
Q. 大阪府堺市東区以外からの患者さまも受診できますか?
もちろんお越しいただけます。当院は南海高野線「初芝駅」前のクリニックモール「メディカルスクエア初芝駅前」2階にあり、堺市東区近隣の大阪府各地域からもご来院いただいております。遠方からお越しの方も、まずはお気軽にお問い合わせください。
📋 この記事のまとめ
- リンパ管静脈吻合術(LVA)は、詰まったリンパ管と静脈をつなぎ新たな流路をつくる手術で、むくみの軽減が期待できます
- 主にがん治療後のリンパ浮腫などを対象とし、保険診療の対象となります(費用は手術の箇所により異なります)
- 局所麻酔・日帰りで対応しており、切開は1カ所あたり2〜3cm程度、抜糸は原則不要です
- 術後のセルフケア・弾性着衣の着用の継続が、状態を維持するうえで重要です
- ななほしクリニック(堺市東区・初芝駅前)では、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医による診察・日帰り手術に対応しています
リンパ浮腫・むくみのお悩みはお気軽にご相談ください
ななほしクリニックでは、日本形成外科学会専門医・リンパ浮腫保険診療医である院長・久米川真治が、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診察を行っております。「手術について詳しく聞きたい」「むくみが気になっている」という方はお気軽にご連絡ください。WEB予約・お電話どちらでも承っております。
WEB予約はこちら お電話はこちら|072-288-6170
【形成外科・皮膚科/予約優先制】9:00〜12:00 / 13:00〜16:00(手術のみ) / 16:00〜19:00
※水曜・土曜の16:00〜19:00は休診 休診日:日曜・祝日 ※受付終了は診療時間の30分前まで
〒599-8114 大阪府堺市東区日置荘西町4-35-10 メディカルスクエア初芝駅前203
監修医師プロフィール
久米川 真治(院長)
経歴
2015年3月
和歌山県立医科大学医学部 卒業
2015年4月
和歌山県立医科大学付属病院
2017年4月
和歌山県立医科大学形成外科 学内助教
2022年7月
和歌山県立医科大学形成外科 助教
2023年3月
医学博士 取得
資格・所属学会:資格、日本形成外科学会専門医、臨床研修指導医(厚生労働省)、医学博士、リンパ浮腫保険診療医、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター、日本形成外科学会、日本フットケア・足病医学会、日本リンパ浮腫治療学会、日本リンパ浮腫学会、日本美容皮膚科学会
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。






