
目次
IPL治療とは何か
IPL治療は、Intense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を肌に照射する美容皮膚科の施術です。
この治療は、メラニン色素やヘモグロビンに反応する光エネルギーを利用しており、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡など、さまざまな肌悩みに対応できます。レーザー治療とは異なり、複数の波長を同時に照射できるため、一度の施術で複数の肌トラブルにアプローチできる点が大きな特徴です。
当院では、厚生労働省の薬事承認を取得しているNordlysという最新機器を導入しています。この機器は、デュアルモードフィルターを搭載しており、従来のIPL機器と比較して熱傷や疼痛のリスクを大幅に軽減しています。

IPL治療は「フォトフェイシャル」とも呼ばれ、光の刺激により線維芽細胞を活性化させます。その結果、コラーゲンの産生が促進され、肌にハリが出る若返り効果も期待できます。近年では、酒さやニキビ、ニキビ跡にも高い効果が得られることがわかり、注目を集めている治療法です。
IPL治療がおすすめの肌悩み
シミ・そばかす・色素沈着
IPL治療が最も得意とするのが、色素性疾患の改善です。
光がメラニン色素に反応し、シミやそばかすを薄くする効果があります。特に、薄く細かいシミや顔全体のトーンアップを目指す方に適しています。当院で導入しているNordlysのPR530アプリケーターは、530-750nmの波長域で照射を行い、メラニンとヘモグロビンの両方にアプローチします。
日焼けによる色素沈着や、加齢によるシミにも効果的です。ただし、濃く深いシミの場合は、IPL治療だけでは取り切れないこともあります。そのような場合は、レーザー治療との併用をご提案することもあります。
赤ら顔・毛細血管拡張
血管性疾患にもIPL治療は有効です。
血液中のヘモグロビンとオキシヘモグロビンをターゲットにして、血管壁を約70℃で約1ミリ秒加熱します。これにより血管壁が破壊され、目に見える小さな血管やびまん性紅斑が取り除かれます。赤ら顔や毛細血管拡張でお悩みの方には、特におすすめの治療法です。

ニキビ・ニキビ跡・酒さ
近年、IPL治療は炎症性疾患にも効果があることがわかってきました。
ニキビの炎症を抑え、ニキビ跡の赤みを改善する効果が期待できます。また、酒さという慢性的な顔の赤みを伴う疾患にも、高い効果が報告されています。抗炎症作用により、肌の状態を整えることができます。
肌質改善・毛穴の開き
IPL治療は、肌質そのものを改善する効果もあります。
表層真皮の温度上昇により線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの産生を促します。その結果、毛穴が小さくなり、肌が滑らかになります。肌のキメやハリを整えたい方、エイジングケアを始めたい方にもおすすめです。
IPL治療が向いている人の特徴
複数の肌悩みを同時に改善したい人
IPL治療の最大の利点は、一度の施術で複数の肌トラブルにアプローチできることです。
シミと赤みの両方が気になる方、色ムラと毛穴の開きを同時に改善したい方など、複合的な肌悩みを持つ方に適しています。レーザー治療のように特定の症状だけに特化するのではなく、顔全体の肌質を底上げできる点が魅力です。
ダウンタイムを最小限にしたい人
IPL治療は、ダウンタイムが少ない治療法です。
レーザー治療のようにテープを貼る必要がなく、施術後すぐにメイクも可能です。仕事や日常生活への影響を最小限に抑えたい方、周囲に気づかれずに美容治療を受けたい方に向いています。当院で導入しているNordlysは、コンタクトクーリングも不要で、熱傷や疼痛のリスクが低いため、より快適に施術を受けていただけます。

定期的なメンテナンスで肌を維持したい人
IPL治療は、定期的に受けることで効果を持続できます。
1回の施術でも効果は実感できますが、3〜5回程度の施術を1ヶ月間隔で受けることで、より安定した効果が得られます。その後も、数ヶ月に1回のメンテナンス施術を続けることで、美しい肌状態を維持できます。予防美容として、早めにケアを始めたい方にもおすすめです。
痛みに敏感な人
IPL治療は、比較的痛みの少ない治療法です。
レーザー治療と比較すると、光のエネルギーが分散されるため、痛みを感じにくい特徴があります。当院のNordlysは、デュアルモードフィルターにより950nm以上の波長をカットしているため、さらに疼痛が軽減されています。痛みに敏感な方でも、安心して受けていただける治療です。
IPL治療が向いていない人・注意が必要な人
濃く深いシミがある人
IPL治療は、薄いシミや広範囲の色素沈着には効果的ですが、濃く深いシミには効果が限定的です。
そのような場合は、Qスイッチレーザーなど、より強力なレーザー治療が適している可能性があります。診察時に肌の状態を確認し、最適な治療法をご提案いたします。
日焼けしている人
IPL治療は、メラニン色素に反応する光を使用します。
そのため、日焼けして肌が黒くなっている状態では、やけどのリスクが高まります。施術前後は日焼けを避け、日焼け止めをしっかり使用することが重要です。日焼けしている場合は、肌の色が落ち着いてから施術を受けることをおすすめします。
妊娠中・授乳中の人
妊娠中や授乳中の方は、ホルモンバランスの変化により肌が敏感になっています。
安全性を考慮し、この時期のIPL治療は控えることをおすすめしています。出産後、授乳が終わってから施術を検討してください。
光過敏症や特定の疾患がある人
光過敏症の方や、光に反応する薬を服用している方は、IPL治療を受けられない場合があります。
また、てんかんの既往がある方、ペースメーカーを使用している方なども、施術前に必ず医師にご相談ください。安全に施術を受けていただくため、カウンセリング時に詳しくお伺いいたします。
当院のIPL治療の特徴
最新機器Nordlysの導入
当院では、厚生労働省の薬事承認を取得しているNordlysを導入しています。
この機器の最大の特徴は、デュアルモードフィルターです。通常のカットフィルターに加え、アプリケーター内に還流している水そのものによるウォーターフィルターにより、950nm以上の波長をカットしています。これにより、組織内の水分吸収による熱傷を防ぎ、疼痛も軽減されます。
一般的なIPL機器は波長域が400nm〜1200nm程と広く、水に反応しやすいため、冷却コンタクトクーリングが必要です。しかし、Nordlysではコンタクトクーリングも不要で、より快適に施術を受けていただけます。
形成外科専門医による診療
私は形成外科専門医として、和歌山県立医科大学附属病院で長年勤務してきました。
形成外科と美容皮膚科の両方の知識と経験を生かし、一人ひとりの患者さまに最適な治療をご提案いたします。肌の状態を丁寧に診察し、IPL治療が適しているかどうかを判断します。必要に応じて、他の治療法との併用もご提案いたします。
複数のアプリケーターで幅広い症状に対応
当院では、VL555とPR530という2種類のアプリケーターを導入しています。
これにより、色素性疾患、血管性疾患、スキンリジュビネーションと、幅広い症状に対応できます。患者さまの肌悩みに合わせて、最適なアプリケーターを選択し、効果的な治療を行います。

IPL治療の流れと注意点
施術の流れ
IPL治療は、以下のような流れで行います。
- カウンセリング:肌の状態を診察し、治療計画を立てます。
- 洗顔:メイクや汚れを落とし、肌を清潔にします。
- ジェル塗布:照射部位に専用のジェルを塗ります。
- 光照射:顔全体に光を照射します。施術時間は約10〜20分程度です。
- クーリング:必要に応じて肌を冷却します。
- 保湿:施術後は保湿をしっかり行います。
施術後はすぐにメイクも可能ですが、肌が敏感になっているため、刺激の少ない化粧品を使用することをおすすめします。
施術後の注意点
IPL治療後は、以下の点に注意してください。
- 紫外線対策:施術後は肌が敏感になっているため、日焼け止めをしっかり使用してください。
- 保湿:肌の乾燥を防ぐため、十分な保湿を心がけてください。
- 刺激を避ける:施術後数日間は、ピーリングやスクラブなど、肌に刺激を与える行為は避けてください。
- 入浴:当日は長時間の入浴やサウナは控え、シャワー程度にしてください。
施術後、シミが一時的に濃くなることがありますが、これは正常な反応です。数日から1週間程度で、自然に剥がれ落ちていきます。
まとめ
IPL治療は、シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡・毛穴など、さまざまな肌悩みに対応できる美容皮膚科の施術です。
複数の肌トラブルを同時に改善したい方、ダウンタイムを最小限にしたい方、定期的なメンテナンスで美しい肌を維持したい方に特におすすめです。当院では、最新機器Nordlysを導入し、形成外科専門医として丁寧な診療を心がけています。
あなたの肌悩みにIPL治療が合うかどうか、まずはお気軽にご相談ください。一人ひとりの患者さまに寄り添い、最適な治療をご提案いたします。
IPL治療について詳しく知りたい方、カウンセリングをご希望の方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
ななほしクリニック 美容皮膚科 IPLの詳細はこちらからご確認いただけます。
シミや赤み、ニキビ跡、毛穴など、どの悩みに向いているかは肌状態によって変わります。初回は診察を通じて、適応や回数の目安、施術後の注意点まで確認できます。
著者情報
院長
久米川 真治(くめがわ しんじ)

経歴
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2015年3月 |
和歌山県立医科大学医学部 卒業 |
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2015年4月 |
和歌山県立医科大学付属病院 |
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2017年4月 |
和歌山県立医科大学形成外科 学内助教 |
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2022年7月 |
和歌山県立医科大学形成外科 助教 |
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2023年3月 |
医学博士 取得 |
資格
- 日本形成外科学会専門医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 医学博士
- リンパ浮腫保険診療医
- 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本フットケア・足病医学会
- 日本リンパ浮腫治療学会
- 日本リンパ浮腫学会
- 日本美容皮膚科学会





