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膣RF治療とは?その仕組みと特徴
出産後や加齢に伴う膣のゆるみ、尿もれ、性交痛などの症状に悩む女性は少なくありません。
これらの症状は、出産時に骨盤底筋や膣壁が引き伸ばされることや、閉経による膣粘膜の萎縮が原因で起こります。
膣RF治療は、こうした症状を改善するために開発された、メスを使わない治療法です。
RFとは「Radio Frequency(高周波)」の略称で、膣内に高周波エネルギーを照射することで、膣粘膜やその下の組織を40~45度程度に加熱します。この温熱効果により、線維芽細胞が刺激されて新たなコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、膣壁にハリと弾力が戻ります。
膣RF治療の最大の特徴は、膣粘膜に傷をつけない「非侵襲的治療」である点です。レーザー治療のように粘膜表面を損傷させることなく、真皮層に直接働きかけるため、粘膜への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
照射時間は約8分と短く、治療当日から入浴や性交渉も可能です。パートナーに知られたくない方にも適した治療法といえます。
膣RF治療の痛みレベル|実際の施術体験から
膣RF治療を検討する際、最も気になるのが「痛み」ではないでしょうか。
実際の施術では、照射中に温かさを感じる程度で、痛みはほとんどありません。

多くのクリニックでは、麻酔なしでも十分に耐えられる程度の刺激とされています。施術中は膣内に専用のゼリーを塗ったハンドピースを挿入し、膣壁全周に高周波エネルギーを照射します。この際、40~45度程度の温かさを感じますが、痛みとして感じることはほとんどありません。
施術後も麻酔が切れた後の痛みや、粘膜のただれといったトラブルはほとんど報告されていません。稀にヒリヒリ感や軽い腫れ、生理痛に似た下腹部痛を感じる場合がありますが、いずれも一時的なもので、日常生活に支障をきたすことはありません。
痛みに弱い方や不安が強い方は、事前に麻酔クリームを併用することも可能です。担当医に相談することで、より安心して治療を受けられます。
膣RF治療とレーザー治療の痛みの違い
膣のゆるみや尿もれを改善する治療法には、RF治療のほかにレーザー治療があります。
両者の最も大きな違いは、痛みとダウンタイムです。
レーザー治療は、膣表面の粘膜を損傷させて細胞の再構築を促す治療法です。そのため、表面的な治療にとどまり、施術中に痛みを伴うことがあります。また、粘膜が傷つくため、ダウンタイムは約1か月と長く、その間は性交渉も控える必要があります。
一方、膣RF治療は粘膜に傷をつけず、真皮層に直接働きかけるため、施術中の痛みはほとんどありません。ダウンタイムもほとんどなく、当日から入浴や性交渉が可能です。

施術時間も、レーザー治療は1回あたり長時間を要するのに対し、RF治療は約8分と短時間で完了します。忙しい方や、パートナーに知られたくない方にとって、RF治療は大きなメリットがあります。
膣RF治療とHIFU治療の痛みの違い
HIFU(高密度焦点式超音波)治療も、膣のゆるみや尿もれを改善する治療法の一つです。
HIFU治療は、超音波エネルギーを膣粘膜の下3~4.5mmの深部組織に集中的に照射し、骨盤底筋の筋膜を縮めることで効果を発揮します。しかし、治療の効果に比例して施術時の痛みを伴うという特徴があります。つまり、痛くないHIFU施術は効果が低い可能性があります。
また、照射箇所のズレによる神経損傷のリスクも報告されており、やけどや水ぶくれが起こる可能性も指摘されています。
一方、膣RF治療は、膣内が43度程度の温かさを感じる程度で、HIFUよりも格段にやけどや水ぶくれのリスクが低いとされています。神経損傷のリスクもほとんどありません。
痛みや合併症が心配な方にとって、膣RF治療は安心して受けられる選択肢といえます。
膣RF治療の効果と持続期間
膣RF治療の効果は、施術回数を重ねることで徐々に現れます。
最低3回の施術を受けることで、膣の締まりや性感の改善が期待できます。

膣弛緩度スコアの改善度を見ると、施術後1年後には膣のゆるみを感じなくなるという報告があります。スコア4以上で「膣のゆるみはなし」と評価されますが、施術を重ねることで徐々にスコアが改善していきます。
また、性機能障害の改善度を示すFSFI(性機能指数)では、性的欲求、性的興奮、潤滑、オーガズム、満足、痛みの項目すべてで改善が見られます。26.55未満は性機能障害のリスクありとみなされますが、施術後は徐々に性的満足度が向上します。
効果の持続期間については、コラーゲンが6か月にわたって産生され続けるため、長期的な効果が期待できます。ただし、効果を維持するためには、定期的な施術が推奨されます。
膣RF治療の施術回数と間隔
膣RF治療は、1~2週間の間隔で3回行うことが推奨されています。
効果を実感するには最低3回の施術が必要とされており、多くのクリニックでは3回セットのプランが用意されています。
遠方から受診される方は、1か月に1回の治療でも問題ありませんが、できるだけ短期間で集中的に施術を受けることで、より高い効果が期待できます。
治療が気に入れば、継続して受けることも可能です。定期的なメンテナンスとして、半年~1年に1回程度の施術を続けることで、効果を長期的に維持できます。
膣RF治療の注意点とリスク
膣RF治療は非侵襲的で安全性の高い治療法ですが、いくつかの注意点があります。
まず、施術後は微量の出血や分泌物の増加が見られる場合があります。この場合は、ナプキンやガーゼを当ててお過ごしください。

また、稀にヒリヒリ感、感覚の変化、軽い腫れ、生理痛に似た下腹部痛を感じる場合があります。これらの症状は一時的なもので、数日以内に治まることがほとんどです。
施術当日からシャワー浴や性交渉は可能ですが、念のため性交渉は1週間程度控えることを推奨するクリニックもあります。担当医の指示に従ってください。
妊娠中の方や、膣内に感染症がある方は施術を受けられない場合があります。事前のカウンセリングで、自分の状態が施術に適しているか確認することが大切です。
膣RF治療の費用と保険適用について
膣RF治療は、保険適用外の自由診療です。
費用はクリニックによって異なりますが、1回あたり49,000円(税込)程度が相場です。3回セットで120,000円(税込)といったプランを提供しているクリニックもあります。ななほしクリニックでは1回25,000円(税込)、3回セットで45,000円(税込)で提供しております。
3回セットの場合、2か月以内に3回の施術を受ける必要があるクリニックが多く、期間を超えた場合は追加料金が発生することがあります。事前に料金体系や条件を確認しておくことが重要です。
外陰部の治療を追加する場合は、別途料金がかかります。1回あたり44,000円程度が相場です。ななほしクリニックでは1回15,000円(税込)程度が相場です。3回セットで30,000円(税込)で提供しております
膣RF治療を受ける前に確認すべきこと
膣RF治療を受ける前に、いくつか確認しておくべきポイントがあります。
まず、クリニック選びです。膣RF治療は医師の技術や経験によって効果が左右されるため、実績のあるクリニックを選ぶことが大切です。カウンセリングで、医師の説明が丁寧か、質問にしっかり答えてくれるかを確認しましょう。
次に、使用する機器の安全性です。ヨーロッパ安全基準CEやアメリカの安全基準FDAの認可を受けた機器を使用しているクリニックを選ぶと安心です。
また、施術前に膣圧測定を行うクリニックもあります。膣圧測定により、正しい骨盤底筋体操をマスターできるだけでなく、毎回の治療効果を確認することができます。
最後に、キャンセルポリシーを確認しておきましょう。施術日の2日前までにキャンセル連絡が必要なクリニックが多く、当日キャンセルの場合はキャンセル料が発生することがあります。
まとめ|膣RF治療は痛みが少なく安心して受けられる治療法
膣RF治療は、出産後や加齢による膣のゆるみ、尿もれ、性交痛などの症状を改善する、痛みの少ない治療法です。
レーザー治療やHIFU治療と比較しても、施術中の痛みはほとんどなく、ダウンタイムもほとんどありません。当日から入浴や性交渉が可能で、パートナーに知られたくない方にも適しています。
効果を実感するには最低3回の施術が必要ですが、1~2週間の間隔で短期間に集中的に施術を受けることで、より高い効果が期待できます。
膣RF治療は保険適用外の自由診療ですが、費用対効果を考えると、多くの女性にとって価値のある選択肢といえます。
ななほしクリニックでは、形成外科専門医である久米川真治院長、産婦人科専門医である久米川綾副院長が、患者さま一人ひとりの悩みに寄り添い、丁寧な診療を心がけております。膣RF治療に関するご相談やご不安がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
婦人科のお悩みを相談したい方へ
膣RF治療を検討している方の中には、痛みや施術内容が気になる方もいらっしゃいます。診察では症状やお悩みを確認しながら治療方法をご説明します。
初診では症状の経過やお悩みを確認し、治療方法や費用の目安をご説明します。
婦人科診療について
著者
久米川 真治(くめかわ しんじ) 医師
ななほしクリニック 院長

形成外科・皮膚科・美容皮膚科を専門とする医師。
保険診療から自費診療まで幅広い臨床経験を有し、形成外科専門医として、疾患の正確な診断と患者負担の少ない治療を重視した診療を行っている。
本サイトでは、医師としての臨床経験と医学的根拠に基づき、症状・治療法・注意点について、一般の方にも理解しやすい医療情報の発信を行っている。




