
目次

膣RF治療とは?デリケートな悩みに寄り添う新しい選択肢
出産後や加齢に伴い、デリケートゾーンの悩みを抱える女性は少なくありません。
膣のゆるみ、乾燥、性交痛、尿漏れ・・・こうした症状は、日常生活の質を大きく損なうものです。しかし、誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまう方が多いのも事実です。
膣RF治療は、こうしたデリケートな悩みに対して、メスを使わずに改善を目指す治療法です。高周波エネルギー(Radio Frequency: RF)を膣内や外陰部に照射することで、組織を優しく加熱し、コラーゲンの生成を促進します。その結果、膣の潤いや弾力が回復し、さまざまな症状の改善が期待できます。
この治療は、レーザーやHIFUといった他の治療法と比べて、痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないという特徴があります。施術時間も約8分と短く、忙しい方でも受けやすい治療法です。
膣RF治療の仕組み・・・高周波が組織を再生させるメカニズム
膣RF治療では、高周波エネルギーを膣内に照射します。
この高周波は、皮膚の表層から真皮層まで熱を蓄え、組織内の線維芽細胞を活性化させます。線維芽細胞が活性化すると、コラーゲンやエラスチン繊維の生成が促進され、膣や膣周囲の組織にハリと弾力が生まれます。
コラーゲンの生成は約6か月にわたって継続するため、徐々に引き締まった状態へと改善されていきます。長期的な効果が期待できる点が、この治療の大きな特徴です。

施術中は、膣内が43度程度の温かさを感じる程度で、強い痛みはありません。膣粘膜に傷をつけることなく、真皮層に効果をもたらすため、身体への負担が少ないのです。
また、プローブ(機械の先端)は360度全周性に高周波を照射する設計になっており、照射漏れなく確実に膣内全体をケアできます。これにより、均一な効果が期待できます。
他の治療法との違い
膣RF治療は、レーザー治療やHIFU治療と比較して、いくつかの優位性があります。
レーザー治療は、膣表面の粘膜を損傷させて細胞の再構築を促すため、表面的な治療となります。また、施術時間が長く、痛みを伴い、ダウンタイムが約1か月必要です。性交渉が可能になるまでにも時間がかかります。
HIFU治療は、超音波で骨盤底筋の筋膜を縮めて効果を出すため、施術時の痛みを伴います。効果が高いほど痛みも強くなる傾向があり、照射個所のズレによる神経損傷のリスクも報告されています。
一方、膣RF治療は、膣粘膜に傷をつけず、痛みも少なく、施術時間が短いという特徴があります。術後当日から性交渉も可能で、パートナーに知られたくない方にも適しています。
膣RF治療で期待できる効果・・・多様な悩みに対応
膣RF治療では、以下のような効果が期待できます。
膣の引き締め効果
出産や加齢によって膣がゆるんでしまった方に対して、引き締め効果が期待できます。膣の感度が高まり、性生活の満足度向上につながる可能性があります。
膣の乾燥改善
更年期以降、女性ホルモンの低下により膣の乾燥が進むことがあります。膣RF治療により、コラーゲンの生成が促進され、膣の潤いが回復することが期待できます。
性交痛の軽減
膣の乾燥や萎縮によって生じる性交痛に対して、組織の弾力性が回復することで痛みの軽減が期待できます。心から性行為を楽しめるようになることを目指します。

尿もれの改善
軽度の腹圧性尿失禁(咳やくしゃみ、運動時の尿漏れ)に対して、膣や尿道周囲の組織が引き締まることで改善が期待できます。
性機能の向上とオーガズムの改善
膣の感度が高まることで、より深い喜びを感じられるようになる可能性があります。オーガズムの質が向上し、性生活の満足度が高まることが期待されます。
自己治癒力の向上
膣の自然な治癒力が高まり、健康的な状態を維持しやすくなります。
これらの効果により、女性としての自信が回復し、パートナーとの絆も深まることが期待できます。心身ともに健康で、自分らしく輝ける毎日をサポートする治療法です。
施術の流れ・・・安心して受けていただくために
膣RF治療の施術は、以下のような流れで進みます。
1. カウンセリング
まず、医師が丁寧にカウンセリングを行います。
お悩みやご希望を詳しく伺い、膣RF治療が適しているかどうかを判断します。不安な点や疑問点があれば、遠慮なくお尋ねください。
2. 診察
膣の状態を診察し、治療計画を立てます。過去1年以内に婦人科で異常がなかった方に施術をおすすめしています。必要に応じて、内診や経腟超音波検査を行うこともあります。
3. 施術
施術時間は約8分程度です。
膣内にプローブを挿入し、360度全周性に高周波を照射します。施術中は温かさを感じる程度で、痛みはほとんどありません。麻酔は通常不要ですが、痛みに弱い方には麻酔クリームを使用することも可能です。

4. 施術後
施術後は、すぐに日常生活に戻ることができます。
ダウンタイムはほとんどなく、当日から入浴も可能です。性交渉も当日から制限はありませんが、念のため1週間程度控えることを推奨する場合もあります。
治療回数と効果の持続期間
効果を実感するためには、最低3回の施術が推奨されます。2週間に一度のペースで施術を受けることができ、治療期間も短縮できます。
1回の施術で効果は約1年ほど持続しますが、個人差があります。定期的なメンテナンスを行うことで、より長期的な効果が期待できます。
注意点とリスク・・・安全に治療を受けるために
膣RF治療は安全性が高い治療法ですが、いくつかの注意点があります。
施術を受けられない方
以下の方は、膣RF治療を受けることができません。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 膣内に感染症がある方
- 重度の骨盤臓器脱がある方
- 金属製の子宮内避妊器具(IUD)を使用している方(ミレーナ装着中の方は施術可能な場合もあります)
- 心臓ペースメーカーを使用している方
- 重度の心疾患や血液疾患がある方
副作用とリスク
膣RF治療は、副作用の報告率が低い治療法です。
施術後に軽度の赤みや腫れ、違和感を感じることがありますが、通常は数日以内に自然に治まります。やけどや水ぶくれが起こる可能性は極めて低いですが、万が一異常を感じた場合は、すぐに医師にご相談ください。
他の治療法との比較における注意点
膣へのフィラー注入など、他の治療法ではリスクが報告されているケースもあります。膣フィラー注入は適応外使用であり、重篤な合併症(肺や心臓、脳の血管塞栓)が報告されています。膣RF治療は、こうしたリスクが極めて低い治療法です。

施術後の注意事項
施術後は、以下の点に注意してください。
- 激しい運動は数日間控えることをおすすめします
- 公衆浴場やプールの利用は、1週間程度控えることが望ましいです
- 異常を感じた場合は、すぐに医師にご相談ください
膣RF治療のメリット・デメリット・・・総合的な判断のために
膣RF治療を検討する際には、メリットとデメリットを理解することが大切です。
メリット
- メスを使わない治療:身体への負担が少なく、ダウンタイムも短い
- 痛みが少ない:施術中は温かさを感じる程度で、麻酔なしでも耐えられる
- 短時間の施術:約8分で完了し、忙しい方でも受けやすい
- 効果が長持ち:1回の施術で約1年効果が持続する
- 安全性が高い:副作用の報告率が低く、神経損傷のリスクもほとんどない
- 広範囲の照射:360度全周性に照射するため、照射漏れがない
- あらゆる年代に対応:年齢に関係なく、すべての女性におすすめできる
- 頻回の施術が可能:2週間に一度の施術ができ、効果を実感しやすい
デメリット
- 複数回の施術が必要:効果を実感するには最低3回の施術が推奨される
- 自費診療:保険適用外のため、費用負担がある
- 効果に個人差がある:すべての方に同じ効果が得られるわけではない
- 重度の症状には限界がある:重度の骨盤臓器脱などには外科的治療が必要な場合もある
これらのメリット・デメリットを総合的に判断し、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
よくあるご質問・・・不安を解消するために
Q1. 恥ずかしさがあって相談しづらいのですが・・・
デリケートな悩みですので、恥ずかしいと感じるのは当然です。
当院では、女性医師や女性スタッフが対応し、プライバシーに配慮した診療を行っています。安心してご相談ください。
Q2. 痛みはどの程度ですか?
施術中は温かさを感じる程度で、強い痛みはほとんどありません。
麻酔なしでも耐えられる方がほとんどですが、痛みに弱い方には麻酔クリームを使用することも可能です。
Q3. 効果はいつから実感できますか?
個人差がありますが、施術後数週間から効果を実感される方が多いです。
コラーゲンの生成は約6か月にわたって継続するため、徐々に改善が進みます。
Q4. 他の治療法と併用できますか?
ホルモン療法や骨盤底筋体操などと併用することで、より効果的な治療が期待できます。
詳しくは医師にご相談ください。
Q5. 保険は適用されますか?
膣RF治療は自費診療となり、保険適用外です。
費用については、カウンセリング時に詳しくご説明いたします。
まとめ・・・デリケートな悩みを一人で抱え込まないでください
膣RF治療は、出産後や加齢に伴うデリケートゾーンの悩みに対して、メスを使わずに改善を目指す治療法です。
高周波エネルギーによって組織を優しく加熱し、コラーゲンの生成を促進することで、膣の引き締め、乾燥改善、性交痛の軽減、尿もれの改善など、多様な効果が期待できます。
痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどなく、施術時間も約8分と短いため、忙しい方でも受けやすい治療法です。安全性も高く、副作用の報告率も低いという特徴があります。
デリケートな悩みは、誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまいがちです。しかし、適切な治療を受けることで、生活の質を大きく改善できる可能性があります。
当院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、丁寧な診療を心がけております。ご不安な点やご質問があれば、遠慮なくご相談ください。
あなたらしく輝ける毎日を取り戻すために、私たちがサポートいたします。
著者
久米川 真治(くめかわ しんじ) 医師
ななほしクリニック 院長

形成外科・皮膚科・美容皮膚科を専門とする医師。
保険診療から自費診療まで幅広い臨床経験を有し、形成外科専門医として、疾患の正確な診断と患者負担の少ない治療を重視した診療を行っている。
本サイトでは、医師としての臨床経験と医学的根拠に基づき、症状・治療法・注意点について、一般の方にも理解しやすい医療情報の発信を行っている。




