
目次
しみ、そばかす、赤ら顔、毛穴の開き。
これらの肌悩みを抱える方にとって、IPL治療は注目の選択肢となっています。堺市でも美容皮膚科を中心に導入が進み、多くの患者さまが効果を実感されています。
私は形成外科専門医として、和歌山県立医科大学附属病院での経験を経て、2025年4月に堺市初芝駅前で「ななほしクリニック」を開業しました。形成外科と美容皮膚科の両面から、患者さまの肌の悩みに寄り添った治療を提供しています。
IPL治療は、特殊な光を照射することで色素性疾患や血管性疾患を改善する治療法です。レーザーとは異なり、複数の波長を同時に照射できるため、幅広い肌トラブルに対応できます。
IPL治療とは?フォトフェイシャルの基礎知識
IPL(Intense Pulsed Light)治療は、カメラのフラッシュのような特殊で強力な光を肌に照射する美容治療です。
この光がメラニン色素やヘモグロビンに反応し、しみを薄くしたり赤みを軽減したりします。さらに光の刺激により線維芽細胞が活性化され、コラーゲンが増加することで皮膚にハリが出る若返り治療としても使用されており、フォトフェイシャルと呼ばれています。
近年では酒さ、ニキビ、ニキビ跡にも高い効果が得られることがわかり、注目を集めている治療法です。

IPLとレーザーの違い
IPLとレーザーには、大きく3つの違いがあります。
波長の違いです。レーザーは単一波長で照射できますが、IPLは様々な光が集合しており多波長の照射となります。例えば、当院が導入しているNordlysのPR530アプリケータでは、530-750nmの間の光が同時に照射されます。
位相の違いも重要です。レーザーは兵隊が行進するように均一な波の打ち方をしますが、IPLはスクランブル交差点の雑踏のように光の方向や位相が様々です。
光の広がり方にも特徴があります。レーザーはターゲットに向かって一直線に照射でき広がりが少ないのに対し、IPLは広がりのある光が出ます。これにより、広範囲の治療が可能になります。
IPL治療の作用メカニズム
IPL治療は、複数のメカニズムで肌を改善します。
異常血管の凝固による血管病変改善、マイボーム腺のうっ滞改善、抗炎症作用、細菌叢やデモデックス(顔ダニ)減少による感染抑制、コラーゲン再構築などの効果が期待できます。
特に色素性疾患では、メラニンとヘモグロビンをターゲットにすることで治療効果を発揮します。血管性疾患では、血液中のヘモグロビンとオキシヘモグロビンをターゲットにして血管壁を70℃で約1ms加熱し、血管壁を破壊することで小さな血管やびまん性紅斑を取り除きます。
IPL治療の適応症状と効果
IPL治療は、多様な肌トラブルに対応できる治療法です。
一度の照射で複数の悩みにアプローチできるため、効率的な美肌治療として人気があります。

色素性疾患への効果
色素斑、そばかす、色調の改善に効果を発揮します。
IPLの光は過剰に生成されたメラニン色素に作用するため、広範囲のしみ・そばかすを薄くする効果が期待できます。反応したメラニンは、老廃物として皮膚のターンオーバーにより排出が促され、肌の表面に浮き上がり徐々にはがれ落ちます。
個人差はありますが、3~5回以上の継続により、肌全体のくすみも解消され透明感のある明るい肌へ導きます。治療後は、シミの濃い部分が薄いかさぶたになり1~2週間で自然に剥がれますので、無理に剥がさないようにしてください。
血管性疾患への効果
毛細血管拡張や赤ら顔に対して、高い効果を示します。
IPLの光は、炎症を起こして赤みを帯びたニキビや赤ら顔などの赤い色素にも反応します。顔の表面に広がった余分な毛細血管を収縮させることができるので、肌表面の赤みを目立ちにくくする効果が期待できます。
酒さの治療に関しても、皮膚表面の赤み、毛細血管の拡張に対して、赤さに反応するフィルターを使用することにより、安全に効果的に赤みを抑えることが可能です。ニキビ痕の赤みという赤い色に対して吸収されやすい光の波長を照射していくと、色味が落ちていくという利点があります。
スキンリジュビネーション効果
肌質改善、毛穴の引き締めにも効果的です。
表層真皮の温度上昇により線維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生を促し、毛穴を小さくして肌を滑らかにします。開いた毛穴を引き締める効果があり、キメが整った肌に導くことができます。
年齢とともに気になる毛穴の開きも、IPLの光によってコラーゲンの生成を助けます。皮脂分泌過剰で開いた毛穴、加齢により縦に流れてしまった毛穴もきゅっと引き締めます。肌全体にハリが生まれ、毛穴の開きが改善されます。
IPLが真皮層に届くと線維芽細胞が活性化し、コラーゲンなどの生産を促進するため、弾力のあるハリのある肌へ導きます。
当院のIPL治療機器「Nordlys」の特徴
ななほしクリニックでは、最新のIPL治療機器「Nordlys」を導入しています。
この機器は、従来のIPL機器とは一線を画す優れた特徴を持っています。

デュアルモードフィルターの優位性
Nordlysの最大の特徴は、デュアルモードフィルターが搭載されている点です。
一般的なIPLは波長域が400nm~1200nm程と広いため、水に反応しやすく、組織内の水分吸収による熱傷を避けるために冷却コンタクトクーリングが必要となります。しかしNordlysでは、通常のカットフィルターに加え、アプリケーター内に還流している水そのものによるウォーターフィルターにより950nm以上の波長をカットしています。
そのため、熱傷などの副作用や疼痛を軽減し、コンタクトクーリングも必要なく照射可能です。これにより、患者さまの負担を大幅に軽減しながら、効果的な治療を提供できます。
搭載アプリケーターと適応
当院が導入しているNordlysのアプリケーターには、VL555、PR530があります。
これらは色素性疾患、血管性疾患、スキンリジュビネーションに適応します。設定を変えることにより、しみ(老人性色素斑、雀卵斑、くすみ)、赤ら顔(酒さ、ニキビ、ニキビ跡、手術後の傷の赤み)の治療に効果が示されます。
Nordlysは、IPL機器のなかでも色素性疾患や血管病変に皮膚疾患用光治療器として薬事承認を取得し、厚生労働省が認可した治療機器です。特に血管病変に対しては、国内で初めて承認された機器です。
マイクロ秒の短いパルス幅の設定が可能でよりレーザーに近い機器になっており、線維芽細胞を刺激しコラーゲンを再生することにより、肌質の改善につながります。
IPL治療の流れと注意点
IPL治療は、施術時間が短く、肌へのダメージも少ない治療法です。
ただし、適切な効果を得るためには、正しい治療の流れと注意点を理解することが重要です。
治療の流れ
初回は医師による診察、看護師によるカウンセリングを行います。
施術当日は、洗顔後、施術部位にジェルを塗布し照射を行っていきます。顔全体で約15分~30分程度です。ジェルを拭き取り洗顔、スキンケアをしていただき終了となります。
施術後すぐに洗顔やメイクをすることができます。施術時間も短く(10分程度)、肌へのダメージも少ないため、終わってすぐ洗顔やメイクをすることができます。
治療回数と間隔
1回の施術でも効果を実感いただいておりますが、より良い効果を得るために、通常3~4週間に1度、3~6回の治療をおすすめしています。
レーザー治療などに比べてマイルドな治療ですので、回数を重ねることで、より良い効果が得られます。月に一度くらいですが、最低3~6回は続けてください。
どのくらいの回数が必要かは個人差がありますが、6回ほど継続していただくと効果的です。

治療中の痛みと副作用
照射中は眩しい光を感じチクッとした刺激感があります。
指ではじかれるような感じ、パチンと輪ゴムで軽くはじかれたような痛みと表現されることが多いです。治療直後から数日、赤み・ほてり感やひりつき感、照射後の反応に応じて3~4時間灼熱感を感じることもあります。このような症状は当日~数日で落ち着くことがほとんどです。
熱傷・水疱形成、炎症後色素沈着のリスクがあります。治療後は日焼け止めをきちんと塗り、日焼けをしないようにご注意ください。ピーリングやスクラブなど、お肌に刺激のあるケアはしばらくお控えください。
治療を受けられない方
光過敏症、光アレルギー、てんかんの方、心臓のご病気をお持ちの方、妊娠中の方、強い日焼け直後の方や肌トラブルのある方は治療を受けられません。
アートメイクやタトゥーの入っている部分、髭の濃い部分への照射は行っていません。肝斑のある方は悪化させてしまうことがありますのでご相談ください。
堺市でIPL治療を受けるクリニックの選び方
IPL治療の効果は、機器の性能だけでなく、医師の技術と経験に大きく左右されます。
適切なクリニックを選ぶことが、満足のいく結果につながります。
形成外科専門医による診療
形成外科専門医は、皮膚の構造と機能を深く理解しています。
私は和歌山県立医科大学附属病院で形成外科医として勤務していた経験を持ち、リンパ浮腫治療を専門としています。形成外科では、専門のリンパ浮腫をはじめ、皮膚・皮下腫瘍、脂肪腫、巻き爪、傷痕、腋臭症や多汗症、陥没乳頭、外傷、熱傷、眼瞼下垂などの治療を行っています。
やけどやすり傷などの傷跡を形成外科と美容皮膚科の両方からアプローチして治療する体制を整えています。この経験を活かし、患者さま一人ひとりの肌状態を正確に診断し、最適な治療計画を立てることができます。
最新機器の導入状況
IPL治療機器は、年々進化しています。
当院が導入しているNordlysは、デュアルモードフィルター搭載により950nm以上の波長をカットし、熱傷や疼痛を軽減、コンタクトクーリング不要で照射可能です。ウォーターフィルターを採用しており余分な波長もカットされ、さらに理想的な長方形に近いパルスのエネルギー照射を実現しています。
これらの特徴により火傷のリスクを減らし、少ないエネルギーでも十分な治療効果を実現しています。
アクセスと通いやすさ
IPL治療は複数回の通院が必要です。
ななほしクリニックは、南海高野線・初芝駅前のクリニックモール「メディカルスクエア初芝駅前」2階に位置し、アクセスが良好です。駅前という立地は、お仕事帰りや休日の通院にも便利です。
地域に根ざした医療を提供することを目指しており、子どもからお年寄りまで、すべての患者に対して丁寧な診療を心がけ、安心して相談できるクリニックを目指しています。
まとめ:堺市でIPL治療を検討されている方へ
IPL治療は、しみ、そばかす、赤ら顔、毛穴の開きなど、多様な肌悩みに対応できる効果的な治療法です。
特にNordlysのような最新機器を使用することで、安全性が高く、痛みの少ない治療が可能になりました。デュアルモードフィルターにより熱傷のリスクを軽減し、コンタクトクーリング不要で快適な施術を実現しています。
当院では、形成外科専門医としての経験を活かし、患者さま一人ひとりの肌状態を正確に診断し、最適な治療計画をご提案しています。色素性疾患、血管性疾患、スキンリジュビネーションに対応し、酒さ、ニキビ、ニキビ跡にも高い効果を発揮します。
IPL治療は、3~6回の継続治療により、より良い効果が得られます。施術時間は約15分~30分と短く、施術後すぐにメイクも可能です。日常生活への影響を最小限に抑えながら、美肌を目指すことができます。
肌の悩みは、一人ひとり異なります。どんなに些細なことでも構いません。どうぞお一人で悩まず、お気軽にご相談ください。皆様の毎日が、より明るく前向きなものになるよう全力でサポートさせていただきます。
堺市初芝駅前で、IPL治療による美肌治療をお考えの方は、ぜひななほしクリニックにご相談ください。
詳細はこちらからご確認いただけます:ななほしクリニック 美容皮膚科 IPL
しみ、そばかす、赤み、毛穴など、複数の肌悩みをまとめて相談したい方へ。初診ではお肌の状態を確認しながら、IPLが合うかどうかや治療の流れ、施術後の注意点をわかりやすくご案内します。
著者情報
院長
久米川 真治(くめがわ しんじ)

経歴
| 2015年3月 | 和歌山県立医科大学医学部 卒業 |
|---|---|
| 2015年4月 | 和歌山県立医科大学付属病院 |
| 2017年4月 | 和歌山県立医科大学形成外科 学内助教 |
| 2022年7月 | 和歌山県立医科大学形成外科 助教 |
| 2023年3月 | 医学博士 取得 |
資格
- 日本形成外科学会専門医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 医学博士
- リンパ浮腫保険診療医
- 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本フットケア・足病医学会
- 日本リンパ浮腫治療学会
- 日本リンパ浮腫学会
- 日本美容皮膚科学会





