
「最近、くしゃみのたびに不安になる」
そんな悩みを、誰にも言えずに抱えていませんか。
尿漏れや更年期の症状は、40代・50代の女性にとって決して珍しいことではありません。40歳以上の女性の40%以上が尿漏れを経験しているといわれていますが、恥ずかしさや「こんなことを相談してもいいのか」という気持ちから、医療機関への受診をためらう方が多いのが現状です。
でも、適切な治療を受ければ、症状は改善できます。
この記事では、婦人科領域で注目される最新の治療法を、尿漏れ・更年期障害・骨盤臓器脱の3つの柱に沿ってわかりやすく解説します。女性のライフステージに寄り添った医療情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
ななほしクリニック|大阪府堺市・初芝駅徒歩すぐ
尿漏れや更年期症状など、デリケートな婦人科系のお悩みを幅広く診療しています。相談しにくいとお感じの方も、まずはお気軽にお問い合わせください。
診療時間:月〜火・木〜金 9:00〜19:00 水・土 9:00〜16:00 日曜定休
尿漏れの種類と原因を正しく知ろう
尿漏れは、一種類ではありません。
症状のタイプによって原因も治療法も異なるため、まず自分がどのタイプかを知ることが大切です。大きく分けると、腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁・混合性尿失禁の3種類があります。
腹圧性尿失禁とは
くしゃみや咳、重い荷物を持ち上げたとき、急に走ったときなど、お腹に力が入る動作で尿が漏れてしまうタイプです。
原因は、骨盤底筋群の緩みです。出産や加齢によって、膀胱・子宮・直腸などを支える骨盤底筋が弱くなり、尿道を閉じる力が低下することで起こります。肥満の女性に多くみられるほか、子宮筋腫や子宮腺筋症による膀胱圧迫が要因となるケースもあります。腹圧性尿失禁が頻回にある場合は、子宮が大きくなっていないか婦人科で確認することをお勧めします。
切迫性尿失禁とは
突然、強い尿意を感じてトイレまで我慢できなくなるタイプです。
骨盤底筋の緩みに加えて、排尿に必要な膀胱の筋肉が過剰に緊張してしまうことが原因です。この状態を過活動膀胱といいます。
過活動膀胱とは、膀胱が過敏に反応し、少量の尿でも強い尿意を感じてしまう状態です。加齢とともに増加する傾向があり、夜間頻尿を伴うこともあります。
閉経後は腹圧性と切迫性が混在する混合性尿失禁が増加します。自分の症状がどのタイプかわからない場合は、婦人科や泌尿器科に相談することが重要です。
尿漏れに対する最新の治療法

尿漏れは、適切な治療で改善できます。
症状のタイプや重症度に応じて、いくつかのアプローチを組み合わせることが一般的です。
骨盤底筋訓練(セルフケアの基本)
特に腹圧性尿失禁の方に強くお勧めしたいのが、骨盤底筋訓練です。切迫性尿失禁の方にも有効とされています。
方法はシンプルです。まず肛門・腟・尿道口をすぼめるように、10数秒かけてゆっくり閉めます。次にゆっくりゆるめます。この「閉める・ゆるめる」を10回1セットとして、1日3〜5セット行います。地道に続けることが大切で、継続することで骨盤底筋が鍛えられ、症状の改善が期待できます。
薬物療法
切迫性尿失禁・過活動膀胱に対しては、薬物療法が有用です。
主に使用される薬剤は2種類あります。1つは膀胱が勝手に収縮するのを抑える抗コリン剤、もう1つは膀胱を緩めて尿を溜める機能を高めるβ3作動薬です。腹圧性尿失禁に対しては、保険適応のある薬剤として尿道括約筋の機能をサポートする薬が使用されることがあります。どの薬が適しているかは症状や体質によって異なるため、医師と相談しながら選択することが重要です。
膀胱訓練
切迫性尿失禁の方には、膀胱訓練も勧められています。
トイレに行きたくなったときに少し我慢し、徐々にトイレに行く間隔を延ばしていくことで、膀胱に尿を溜められる量を増やしていきます。最初は数分の我慢から始め、少しずつ時間を延ばしていくのがポイントです。
ペッサリーによる治療
骨盤臓器の下垂が原因で尿漏れが起きている場合、ペッサリー(腟内に挿入するリング状の器具)で臓器の下垂を防ぐ治療が行われることがあります。外科的治療の前段階として、または手術が難しい方に対して選択されるケースがあります。
更年期障害の最新治療法

更年期は、女性なら誰もが経験するライフステージの変化です。
ただ、その症状の重さは人によって大きく異なります。「のぼせ」「ほてり」「発汗」「抑うつ」「不安感」など、多彩な症状が現れる更年期障害。これらは、女性ホルモンであるエストロゲンの急激な減少によって自律神経が乱れることが主な原因です。
エストロゲンとは、卵巣から分泌される女性ホルモンの一種で、骨・血管・皮膚・粘膜など全身に影響を与えます。閉経前後にその分泌量が急激に低下することで、さまざまな不調が現れます。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期障害の治療において、現在最も注目されているのがホルモン補充療法(HRT)です。
不足したエストロゲンを外から補うことで、のぼせ・ほてり・発汗・抑うつなどの症状を改善します。全身的な更年期症状がある場合には全身投与が行われることが多く、外陰腟萎縮の症状がメインであれば局所治療(腟錠など)が選択されることもあります。
HRTは更年期症状の改善だけでなく、骨粗しょう症の予防や心血管系への好影響も期待されています。一方で、乳がんや血栓症などのリスクについても医師と十分に相談した上で判断することが大切です。
漢方療法
HRTが適さない方や、副作用が心配な方には漢方療法が選択肢となります。
更年期症状に対してよく使われる漢方薬には、当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などがあります。体質や症状のパターンによって処方が異なるため、医師や薬剤師に相談しながら選ぶことが重要です。即効性はHRTに劣る場合がありますが、体質改善を通じた緩やかな改善が期待できます。
閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)への対応
閉経後に尿失禁・尿意切迫感・排尿困難感などの泌尿器症状に加えて、腟外陰部の乾燥感・灼熱感・性交痛・腟炎などの生殖器症状を認める場合、閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)の可能性があります。
閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)とは、エストロゲンの長期的な欠乏を背景に、泌尿器・生殖器の両方に症状が現れる状態です。治療はホルモン補充療法が第一選択となります。
「更年期だから仕方ない」と諦めていませんか?
GSMは適切な治療で改善できる疾患です。症状に心当たりがある方は、ぜひ婦人科に相談してみてください。
膣RFという選択肢
加齢や出産、女性ホルモンの変化により、「膣のゆるみ」「乾燥感」「性交時の違和感」「尿漏れ」などのお悩みを抱える方は少なくありません。しかし、デリケートな問題だからこそ、誰にも相談できずに悩み続けてしまうケースもあります。
そのようなお悩みに対する治療のひとつとして注目されているのが「膣RF(高周波治療)」です。
膣RFは、高周波エネルギーを膣内に照射することで、コラーゲン生成を促進し、組織の引き締めや潤い改善を目指す施術です。メスを使用しないため身体への負担が少なく、ダウンタイムも比較的短い点が特徴です。
「手術には抵抗がある」「自然な変化を目指したい」という方にとって、膣RFは選択肢のひとつとなるかもしれません。
デリケートなお悩みも、安心してご相談ください
尿漏れや更年期に関するお悩みは、婦人科の専門医にご相談いただくことで、適切なケアの方向性が見つかる場合があります。どうぞお気軽にご連絡ください。
お電話:072-288-6170 月〜金 9:00〜19:00(水は〜16:00)
骨盤臓器脱の治療法
骨盤臓器脱は、見過ごされがちな疾患です。
子宮・膀胱・直腸などが腟から脱出してくる状態で、加齢・出産・肥満などが主な原因とされています。「股の間に何か挟まっている感じがする」「長時間立っていると違和感がある」といった症状が特徴的です。
保存的治療(ペッサリー)
軽度〜中等度の骨盤臓器脱に対しては、腟内にリング状の器具を挿入するペッサリー療法が行われます。臓器の脱出を物理的に防ぐ方法で、手術が難しい方や手術を希望しない方に適しています。定期的な交換・管理が必要ですが、日常生活への影響を抑えながら症状を改善できます。
外科的治療
ペッサリーで改善しない場合や、骨盤臓器脱が著明な場合は外科的治療が検討されます。
手術方法にはいくつかの種類があり、症状の程度や患者さんの状態に応じて選択されます。手術を検討する場合は、泌尿器科や婦人科の専門医への紹介が必要となることもあります。
骨盤底筋訓練の継続
骨盤臓器脱においても、骨盤底筋訓練は症状の予防・改善に役立ちます。
特に軽度の場合は、骨盤底筋訓練を継続することで症状の進行を抑えられる可能性があります。日常的なセルフケアとして、ぜひ取り入れてみてください。
ライフステージ別・婦人科受診のポイント

女性の身体は、ライフステージによって大きく変化します。
思春期・妊娠出産期・更年期・老年期、それぞれの時期に特有の悩みや疾患があります。「こんなことを相談してもいいのかな」と思う必要はありません。婦人科は、女性のあらゆる身体の悩みに対応できる診療科です。
思春期・若い世代の方へ
月経不順・月経痛・月経前症候群(PMS)など、若い世代に多い悩みも婦人科で相談できます。「生理痛がひどいのは当たり前」と思い込んでいる方も多いですが、子宮内膜症などの疾患が隠れているケースもあります。早めの受診が大切です。
更年期・閉経前後の方へ
のぼせ・ほてり・気分の落ち込みなど、更年期症状は多岐にわたります。尿漏れや性交痛なども更年期以降に増加する症状です。「年齢のせい」と放置せず、専門医に相談することで生活の質を大きく改善できます。
初めて婦人科を受診する方へ
「内診が怖い」「男性医師には話しづらい」という不安を持つ方は少なくありません。
女性医師が担当するクリニックを選ぶことで、心理的な負担を大きく軽減できます。内診時にカーテンを設けるなど、患者さんのペースに合わせた配慮をしているクリニックも増えています。
ななほしクリニック婦人科が選ばれる理由
大阪府堺市東区・南海高野線初芝駅前のメディカルスクエア初芝駅前2階に、2025年4月、ななほしクリニックが開業しました。
婦人科診療の最大の特徴は、女性医師による診察とスタッフも全員女性という体制です。「男性医師には話しづらい」「内診が怖い」という不安を感じる方も、安心してご相談いただける環境を整えています。
内診時の細やかな配慮
内診の診察時には、女性医師と患者さんの間にカーテンを設置し、視線が直接合わないよう配慮しています。患者さんのペースを大切にし、無理のない診察を心がけています。「内診が怖くて婦人科に行けなかった」という方にも、ぜひ一度ご来院いただきたいと思います。
デリケートな悩みも同じ女性の立場で
月経・性・更年期に関するお悩みは、周囲に相談しにくいものです。
当院では、同じ女性の立場で共感しながら丁寧にお話をうかがいます。初めて婦人科を受診される方にも安心していただけるよう、わかりやすい言葉で説明し、治療方針も患者さんと一緒に考えていきます。
思春期から更年期まで、ライフステージ全般に対応
思春期の月経トラブルから、妊娠・出産期のケア、更年期・閉経後の症状まで、女性のあらゆるライフステージに対応しています。「こんなことを相談してもいいのかな」と思う必要はありません。どんな小さな悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
クリニック間の連携診療
メディカルスクエア初芝駅前は、クリニック間の連携を強化した診療を行っています。同じビル内には「ばば脳神経外科・救急科・健診クリニック」などが入居しており、必要に応じて他科との連携も可能です。地域に根ざしたクリニックとして、患者さんの健康を総合的にサポートします。
まとめ
尿漏れも、更年期の症状も、骨盤臓器脱も、適切な治療で改善できます。
「恥ずかしい」「年齢のせいだから仕方ない」と諦める必要はありません。婦人科領域の治療は、ホルモン補充療法・漢方療法・骨盤底筋訓練・薬物療法・手術など、症状やライフステージに応じた多様な選択肢があります。大切なのは、まず専門医に相談することです。
ななほしクリニックの婦人科では、女性医師とスタッフ全員女性の体制で、デリケートなお悩みにも安心してご相談いただけます。内診時のカーテン設置など、細やかな配慮も徹底しています。
思い切って受診することが、生活の質を取り戻す第一歩です。
▼ 女性医師による婦人科診療の詳細はこちら
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大阪府堺市西区鶴田町315-1(初芝駅徒歩すぐ)
著者情報

副院長
久米川 綾(くめがわ あや)
経歴
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2015年3月 |
和歌山県立医科大学医学部 卒業 |
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2015年4月 |
和歌山県立医科大学付属病院 |
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2017年4月 |
和歌山県立医科大学産婦人科 学内助教 |
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2020年4月 |
和歌山ろうさい病院 |
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定産婦人科専門医





