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鏡を見るたびに気になる毛穴の黒ずみや開き・・・丁寧に洗顔しているのに、なぜか改善しない。そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
毛穴トラブルは、年齢や性別を問わず多くの方が抱える肌悩みの一つです。しかし、その原因や適切なケア方法を正しく理解している方は意外と少ないのが現状です。
この記事では、形成外科・美容皮膚科の専門医として、毛穴の黒ずみや開きの原因から、自宅でできるセルフケア、そして皮膚科での治療法まで、正しい毛穴ケアの全てをお伝えします。
間違ったケアで肌を傷つけることなく、あなたに合った最適な方法を見つけていきましょう。
毛穴トラブルの基本知識〜なぜ毛穴は目立つのか
毛穴は皮脂を分泌し、肌表面に「皮脂膜」を作ることで外的刺激から肌を守る重要な役割を担っています。
また、体内の老廃物を汗や皮脂とともに排出する働きもあります。

顔には約20万個もの毛穴が存在すると言われており、特にTゾーン(鼻・眉間・おでこ)には他の部位の約7倍もの毛穴があります。
毛穴が多い部位ほど皮脂の分泌量も多くなるため、黒ずみなどのトラブルが起こりやすくなるのです。
毛穴が目立つ主な原因
毛穴が目立つ原因は一つではありません。主に以下の要素が絡み合っています。
- 皮脂分泌の増加・・・テカリや開き毛穴の原因となります
- 角栓や汚れの詰まり・・・白い詰まりとして現れます
- 皮脂や角栓の酸化・・・黒ずみの直接的な原因です
- メラニンの沈着・・・茶色いシミのような毛穴になります
- 肌のたるみや乾燥・・・しずく型の毛穴を引き起こします
- ニキビ跡・・・クレーター状の凹凸毛穴となります
これらの原因によって、毛穴トラブルはいくつかのタイプに分類されます。
自分の毛穴タイプを正しく理解することが、適切なケアへの第一歩となります。
毛穴トラブルのタイプ別診断〜あなたの毛穴はどのタイプ?
毛穴の悩みには大きく分けて6つのタイプがあります。
それぞれ原因と対処法が異なるため、まずは自分の毛穴タイプを見極めることが重要です。
①黒角栓タイプ(いちご鼻)
最もよく見られるタイプで、毛穴に詰まった角栓が黒くなっている状態です。
毛穴の中が黒く、触るとザラザラすることが特徴です。
皮脂分泌が多い方や、角質が厚く肌が硬い肌質の方に見られます。
肌のターンオーバーの乱れや、紫外線・摩擦などの外的刺激によって毛穴周りの角質が厚くなると、過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まります。
剥がれ落ちた古い角質やメイク汚れ、ホコリと混じり合って「角栓」が形成され、毛穴に長時間留まることで酸化して黒くなります。
②メラニンタイプ(毛穴シミタイプ)
毛穴周りの皮膚がリング状に黒ずんでいる状態です。
毛穴の中の汚れが原因ではないため、角栓を取っても黒ずみが残ります。
皮脂の酸化や紫外線ダメージ、過剰なケアなど日常的な皮膚への刺激によって、毛穴周りの皮膚に炎症が起こります。
メラニンが過剰に作られて色素沈着することで、毛穴が黒ずんで見えるのです。
③開きタイプ
開いた毛穴が影によって黒く見えている状態です。
頬部分に多く見られ、毛穴の中に汚れは詰まっておらず、毛穴がぽっかり開いて見えるのが特徴です。
過剰に分泌された皮脂により毛穴が開くことが原因です。
脂性肌に多く見られますが、皮膚の水分と油分のバランスが崩れ肌が乾燥することでも皮脂は過剰に分泌されます。
そのため、保湿不足による脂性乾燥肌の方にも見られます。
④たるみ毛穴タイプ
加齢によって肌のハリが失われ、毛穴が縦長のしずく型に伸びている状態です。
頬を中心に見られ、肌を引っ張ると毛穴が目立たなくなるのが特徴です。
肌内部の「コラーゲン」や「エラスチン」などが減少し、弾力が低下することで毛穴が下に広がり、目立ちやすくなります。
⑤クレータータイプ(凹み毛穴)
毛穴部分にできたニキビ跡の凹みが穴のように黒く見えている状態です。
ニキビによる炎症や、毛穴の角栓を無理に押し出そうとして真皮を傷つけることが原因で、クレーター状の跡が残ってしまいます。
⑥産毛タイプ
毛の断面によって毛穴が黒く見えている状態です。
ヒゲが濃い方に多く、頬や小鼻のキワなどヒゲが生える部位の周囲に見られます。
毛穴の中が黒く、触るとチクチクする場合もあります。
自力で改善できる毛穴トラブルとその限界
毛穴トラブルの中には、自宅でのセルフケアで改善できるものと、皮膚科での治療が必要なものがあります。
セルフケアで改善が期待できるタイプ
黒角栓タイプと乾燥による開き毛穴は、適切なスキンケアで改善が期待できます。
毎日のクレンジングと洗顔で毛穴の汚れをしっかり落とし、保湿を徹底することで、皮脂と水分のバランスを整えることができます。
ただし、改善には時間がかかり、継続的なケアが必要です。
セルフケアでは限界があるタイプ
メラニンタイプ、たるみ毛穴、クレータータイプ、産毛タイプは、セルフケアだけでは改善が難しいタイプです。
メラニンタイプは色素沈着が原因のため、美白ケアだけでは不十分です。
たるみ毛穴は肌内部のコラーゲン減少が原因であり、表面的なケアでは根本的な改善は見込めません。
クレータータイプは真皮層まで傷ついているため、セルフケアでの回復は困難です。
産毛タイプは毛そのものが原因なので、脱毛治療が最も効果的です。
これらのタイプは、皮膚科での専門的な治療を検討することをおすすめします。
自宅でできる正しい毛穴ケア方法
セルフケアで改善が期待できる毛穴トラブルには、正しいスキンケアと生活習慣の見直しが重要です。

クレンジングと洗顔の基本
毛穴ケアの基本は、毎日のメイクや汚れをきっちり落として、毛穴を詰まらせないようにすることです。
クレンジングは、優しくなじませて成分が残らないように丁寧に洗い流しましょう。
オイルやバームタイプは角栓を優しく溶かす効果があります。
洗顔は泡立てた泡で力を入れずに洗います。
ゴシゴシ洗いは肌を傷つけ、かえって毛穴トラブルを悪化させる原因となります。
すすぎ残しがないように気をつけて、ぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
保湿ケアの重要性
洗顔後の肌には十分に潤いを与えて乾燥から守りましょう。
化粧水や乳液、クリームなどで肌質に合った適切な保湿をして、水分と油分を補うことが大切です。
乾燥は皮脂の過剰分泌を招き、毛穴トラブルの原因となります。
特に頬の毛穴が気になる方は、「コラーゲン」や「エラスチン」を改善するエイジングケアを取り入れてみるのもおすすめです。
生活習慣の見直し
毛穴の開きを改善するには、ライフスタイルを整えて肌の新陳代謝を良くすることも重要です。
代謝が良くなると、肌の生まれ変わりのサイクルが改善し、キメが整います。
十分な睡眠や栄養のある食事、適度な運動、ストレスを溜め込まないなど、心身を健康に保つことは肌状態にも良い影響を与えます。
やってはいけないNG行為
毛穴ケアで絶対にやってはいけないのが、角栓を無理に押し出すことです。
毛穴パックの頻繁な使用も、肌を傷つける原因となります。
また、過度な洗顔や強いスクラブの使用は、肌のバリア機能を低下させ、かえって毛穴トラブルを悪化させます。
制汗スプレーの過剰使用も、毛穴詰まりの原因となることがあります。
皮膚科・美容皮膚科での毛穴治療
セルフケアで改善が難しい毛穴トラブルや、より確実に効果を実感したい方には、皮膚科での専門的な治療をおすすめします。
ケミカルピーリング
古い角質を溶かし、毛穴詰まりを解消する治療法です。
黒角栓タイプや開き毛穴に効果的で、定期的なメンテナンスにおすすめです。
肌のターンオーバーを促進し、キメの整った肌へと導きます。
IPL光治療(フォトフェイシャル)
光エネルギーを肌に照射することで、メラニン色素を分解し、コラーゲン生成を促進します。
メラニンタイプの毛穴や、開き毛穴の改善に効果的です。
当院では、IPL(ノーリス)を使用した治療を提供しています。
シミ・そばかす・肝斑などの色素沈着にも対応できます。
レーザー治療
ピコレーザーやフラクショナルレーザーは、肌の奥に衝撃波を与え、開き毛穴を引き締めます。
クレータータイプの凹み毛穴にも効果が期待できます。

ボトックス注射(マイクロボトックス)
皮脂の分泌そのものを強力に抑え、テカリと毛穴開きを改善します。
脂性肌の方や、皮脂分泌が多い方に特におすすめです。
医療脱毛(顔脱毛)
産毛タイプの毛穴には、医療脱毛が最も効果的です。
毛をなくすことで物理的に毛穴が引き締まり、肌のトーンも明るくなります。
外用薬治療
「トレチノイン」や「イソトレチノイン」などの外用薬は、肌のターンオーバーを促進し、毛穴詰まりを改善します。
医師の処方が必要な治療薬です。
ななほしクリニックの毛穴治療
当院では、形成外科・美容皮膚科の専門医による丁寧な診察のもと、お一人お一人の肌質や毛穴タイプに合わせた最適な治療をご提案しています。
専門医資格を持つ医師が複数在籍しており、男性・女性の医師がおりますので、お悩みに応じて選択いただけます。
痛みが不安な場合は、笑気麻酔を併用することも可能です。
当院で提供している毛穴治療
- IPL(ノーリス)・・・シミ・毛穴・肌のハリやキメを改善
- ピーリング・・・古い角質を除去し毛穴詰まりを解消
- エレクトロポレーション・・・美容成分を肌の深部まで浸透
- ボトックス注射・・・皮脂分泌を抑制
- プラセンタ注射・・・肌の再生力を高める
- ホームケア(ドクターズコスメ)・・・クリニック品質のスキンケア
また、当院では形成外科の専門性を活かし、傷跡治療も得意としています。
ニキビ跡による凹み毛穴も、形成外科・美容皮膚科の両方からアプローチして治療いたします。
まとめ〜毛穴ケアは原因に合わせた適切な対処が重要
毛穴の黒ずみや開きは、原因やタイプによって適切なケア方法が異なります。
黒角栓タイプや乾燥による開き毛穴は、正しいクレンジング・洗顔・保湿ケアで改善が期待できます。
しかし、メラニンタイプ、たるみ毛穴、クレータータイプ、産毛タイプは、セルフケアだけでは限界があり、皮膚科での専門的な治療が効果的です。
大切なのは、自分の毛穴タイプを正しく理解し、それに合ったケアを継続することです。
間違ったケアは肌を傷つけ、かえって毛穴トラブルを悪化させる可能性があります。
セルフケアで改善が見られない場合や、より確実に効果を実感したい場合は、ぜひ一度皮膚科にご相談ください。
専門医による適切な診断と治療で、あなたの毛穴悩みを解決するお手伝いをいたします。
当院では、お一人お一人の肌状態に合わせた丁寧な診療を心がけ、安心してご相談いただけるクリニックを目指しております。
毛穴のお悩みでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
詳しい治療内容や料金については、ななほしクリニックの公式サイトをご覧いただくか、お電話(072-288-6170)にてお問い合わせください。
著者
久米川 真治(くめかわ しんじ) 医師
ななほしクリニック 院長

形成外科・皮膚科・美容皮膚科を専門とする医師。
保険診療から自費診療まで幅広い臨床経験を有し、形成外科専門医として、疾患の正確な診断と患者負担の少ない治療を重視した診療を行っている。
本サイトでは、医師としての臨床経験と医学的根拠に基づき、症状・治療法・注意点について、一般の方にも理解しやすい医療情報の発信を行っている。




